4月のブックレビュー
■ 何を考えたか、しばらく10文字タイトルにすると書いてしまった。で、今回も10文字にした。
このところ読書量が減っている。時間をブログにとられているとすれば、本末転倒、いや本ブログ転倒か。
『進化の設計』佐貫亦男/講談社学術文庫 航空工学が専門の著者、自然(造物主)がデザインしてきたさまざまな動物を専門の視点から評価する。
たくさんのイラストが載っているが、それらを見ると、造形的に美しい動物もいるし、そうでない動物もいて、デザイナーの苦労が分かる。
トンボは一度姿を消して、その後ほとんど同じデザインで再登場して、現在に至っている。どうやら、トンボは造物主お気に入りの作品のようだ。 著者も傑作設計だと評価している。
『ガラパゴス化する日本』吉川尚宏/講談社現代新書 ガラパゴス化という言葉をこの本で知った。日本が独自進化して世界から逆にかけ離れてしまう現象。ガラパゴス化は日本のあらゆる分野で起こっている。携帯電話、電子マネー、大学・・・。脱ガラパゴス化の方策とは。
『9坪の家』萩原 修/廣済堂出版 仕事を家に持ち帰るのではなく、仕事の家を持ち帰った著者。家は生き方を変える。著者は家によって生き方を考えさせられ、会社を辞める。
『日本の伝統建築の構法 柔軟性と寿命』内田祥哉/市ヶ谷出版社 構法という視点で語る日本の伝統建築の魅力。
5月、木々の緑が鮮やかな季節になった。野に出よう!