D8、D9?
どこだろう・・・。
わかった! ここだ! ^^v
ザ・ハーモニーホール
「Kちゃん、久しぶりだね」
「そうですね。U1さん、お仕事忙しかったんですか?」
「仕事は年中忙しいよ」
「そうみたいですね」
「ぼくはいつものブレンド」
「私はアイスコーヒーをお願いします」
「U1さん 朝ドラ見てますか?」
「おひさま、このところ毎朝見てる。数日前に陽子先生の伴奏で子どもたちが信濃の国を歌ってた」
「え、そうですか。丸山のおとうさんって、まつもと市民芸術館の芸術監督の串田さん」
「そう。串田孫一さんってKちゃん知らないかもしれないけれど、の息子さん」
「お名前は聞いたことがありますよ」
「そう、さすが」
「このごろ脱原発とかって、世間、じゃないか、政界か、にぎわしてますね・・・」
「そうだね。福島第1原発の事故を見ると、完全に脱原発かどうかは分からないけれど、脱原発依存というか、そういう方向に舵をきることに異を唱える人は少ないだろうね」
「そうですよね。世界的な流れですよね」
「日本の場合、工業立国を標榜して久しいけれど、そのためには電力の安定供給が欠かせないわけでさ、原発をいうなれば国策として進めてきたわけでしょ。で、まあ、何というか、国民もそのことを了解していたということになるんだろうね」
「というか、無関心だった・・・」
「そうだね。ぼくは原発が何基あるかなんてことすら知らなかったから。いままでは原発を進めるために、トラブルなどは公表しないとか、いろいろしてきたんだろうね。この間の九電のやらせメールなんて、もう当たり前」
「そうなんですね。ところで脱原発依存ということは、代替エネルギーですか、具体的には太陽光発電をもっと普及させるってことですよね」
「まあ・・・」
「え?違うんですか」
「う~ん、なんだか違うような・・・。それって消費電力を減らすというよりエネルギー源を変えるって考え方なんでしょ。ぼくは、「脱エネルギー大量消費社会」って長ったらしいけど、そういう社会を目指さないといけないんじゃないかってこの頃思うな。エネルギー消費をもっと少なく出来るような産業とか社会の構築。それとそのようなライフスタイルを目指すという個人の意識。だから単純に原発から太陽光へ、ってことでもないような気がする。まあ、それも必要なんだろうけど」
「時間がかかりそう」
「短期間でシフトできないと思うよ、確かに。30年、50年くらいのある程度長いスパンで考える必要があるでしょう。前にも話したかもしれないけど」
「ええ、以前聞いたことがあります」
「具体的には大量にエネルギーを消費するような産業から農林水産業へ少しシフトしてもいいのではないかって思うけれど。農業って最も太陽エネルギーを有効に利用する産業でしょ。でもないのかな温室栽培なんかを考えると・・・」
「でも確かに農業って太陽の恵みを最大限に活かす産業ですね」
「とにかく食料の自給率をもっと上げる必要があると思う。食料を輸入に頼っているって、やはり国として健全な姿じゃないと思うんだよね。社会や経済が地球的な規模で動くようになったけれど、もう規模を縮小することが出来るものは実行に移すべきなんじゃないかって思う。要するにグローバルからローカルへって、ことだけど。グローカルなんて言葉もあるけどね」
「その第1候補が食料・・・」
「そう、少なくとも食糧は国内ですべて賄うことができるようなところまで持っていかないと。曖昧な記憶だけど、カロリーベースでアメリカは130%近く、フランスもその位、イギリスは少ないけれど70%くらい。日本は40%そこそこ。地産地消が無理だとしても国内の流通に留める必要があると思うな」
「そうなるとバナナは食べることができなくなるんですね・・・。でもみかんはOKか・・・」
「そ、そうだね・・・。南国に旅行した時にじっくり味わって食べる。その方が有難味があるさ。温暖化でそのうち長野でみかんができるようになったりして。福島原発の事故って農産物や海産物にも相当な被害を出したでしょ」
「ええ、そして風評被害もひどいみたいですね」
「農業や水産業で頑張っていた若者だって、くじけるよね。せっかく少し1次産業の見直しが始まった、と思ったのに。罪深いよね、原発のトラブルって」
「そうか、そういう面も確かにあるますね」
「日本の場合、資源を輸入してそれを工業製品化して付加価値をつけて輸出するってことをずっとしてきたんだけど、海外に生産拠点を移すというような動きを見ると、いままでの話と矛盾するかもしれないけれど、もう国という概念も希薄になってきたね・・・。トヨタもソニーもパナソニックももう日本の企業じゃないよね」
「国のあるべき姿って・・・、よく分からない・・・。これからはどういう国をめざしたらいいのかしら、ね」
「まあ、日本はもっと貧乏でいいよ。国土の大きさを比較すれば分かるよ。背伸びしちゃいけない。もっと身の丈にあった、そういう暮らしをするべきだね」
「いつかU1さんがいつか言ってた、清貧の暮らし」
「そう、それ。 ♪ボロは着てても 心は錦~ぃ って、ね」
「私には無理かな・・・。でももう少し、涼しく暮らす工夫はしてもいいかもしれない」
「冷えたビールを飲むとか?」
「でも、それって電気使いますよね。昔のように井戸水でスイカを冷やしておくとか、お庭に打ち水するとか・・・」
「簾をかけたり、グリーン・カーテンもいいかもね」
「昔の暮らしにヒントがありそうですね」
「そう。昔の人たちってすごいって思うことが多いよね」
以下省略
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■ 平面が4角形の櫓、円形の見張り台、8角形の屋根。見張り台を壁で囲ってあるのは防寒のためだろうか。右隣の屯所と比較するとかなり背の高い火の見櫓であることが分かる。13、4メートルはありそうだ。屯所の2階とブリッジでつないである。櫓は整った形状だ。
写真提供:Tさん
■ さすが芸術の都・パリ、道路計画までもが美しい・・・。
■ さすが香港、地図までもが香港っぽい?
■ さすがイタリア、道路にまで歴史を感じる・・・。
■ さすがオーストラリア、なんと広大な土地!
久しぶりに手持ちの地図を広げてみました。
■ 建物が用途によって色分けされているマンハッタンの地図、右端中央の緑色がセントラル・パーク(ごく一部)です。分かりやすくて美しい地図です。日本の伝統色で表現された京都や奈良の美しい地図があったらな~って思います。
安曇野市豊科の道祖神
■ 安曇野には双体道祖神とともに文字書き道祖神も多い。文字書き道祖神の文字は総じて力強く、存在感がある。一体どんな人がこの文字を書いたのだろう・・・と文字書き道祖神を見る度に思う。裏面に文政五年十一月と彫り込まれている。文政五年、調べると1822年だ。それから200年近くも地域の人びとを見守り続けてきたことになる。
■ この小説はさくさくと音読するのがいいと思いますが、まだ読み続けています。
**吾輩の文に対してもせめて自腹で雑誌を買って来て、友人のお余りを借りて間に合わすという不始末だけはないことにいたしたい。**(角川文庫18版 297頁)
「吾輩は猫である」は雑誌「ホトトギス」に連載されたんですよね。漱石がこんなことを書いていたなんて・・・。再読して初めて気がつくこともあるものですね。以前『雪国』を再読したときは本当に驚きました。過去の記事
やはり気になる小説は再読する必要があるようです。
2005年6月2日付信濃毎日新聞より
■ この地図は「平成の大合併」で全国都道府県の市町村が2006年の3月末までにどのように再編されるのかを日本地図上に示したものです。地図好きな私、この地図を保存しています。
■ベージュ色は2005年の5月までに合併した市町村を、■緑色は2006年の3月末までに合併が予定されていた市町村を、そして■は当時合併予定の無かった市町村を示しています。この地図で長野県と新潟県の様子をみるとかなり違うことが分かります。全国的にも県によってかなり様子が違います。
いいですね、このようにヴィジュアルに示されていると一目で様子を把握できますから。このように全体像を直感的に分かりやすく示すということはどんな分野でも、どんな対象でもとても重要なことだと常々思っています。
新潟県は2005年の5月までに合併した市町村が多いこと、それに対して長野県は3色が混在していることが分かります。
2006年の3月末で新潟県は112の市町村が35とかなり少なくなったのに対し(現在は30市町村)、長野県は120が81になっただけです(現在は77市町村)。
現在の市町村数の内訳は新潟県が市20 町6 村4で、長野県が市19 町23 村35と両県でかなり事情が違います。 なぜ? どうしてこんなに違うのか・・・?
理由を考えること。夏休みの宿題です(夏休みが取れるかどうかわかりませんが・・・)。
■ 会津若松の蔵
■ 塩尻の蔵
■ 高田の蔵
■ 蔵には火災から収蔵品を守るという一義的な機能があります。ならば、開口部など設けない方がいいのでしょうが、通風や時には採光が必要になるでしょう。で、開口部を用心深く設けることになるんですね。でもその際、雨や雪の浸入は防がなくてはなりません。通風や採光を確保しつつ雨や雪の浸入を防ぐ・・・。相反する条件をクリアするために窓まわりに施された設えには地方によって異なる工夫を見ることができて興味深いです。
まず会津若松の蔵(30年位前に撮った写真です)。目板葺きの庇。この地方の蔵すべてにこのように庇が付けられているわけではありません。いや、むしろごく少数の例かもしれません。
次は塩尻の蔵。妻垂れが付けられています。雨や雪は上方から降ってくるので、妻垂れも有効な方法です。写真を見ると、通常の雨や雪の降り方なら大丈夫、そう思います。長野県内では諏訪地方によく見られる手法です。妻垂れについては既に何回か書きました(過去の記事)。
そして上越市高田の蔵。これはすごい! 上越市内でこのような設えをしてある蔵をいくつも見ました。これなら雨や雪対策はバッチリでしょう。冬は風が強い地域なのかもしれません。
先日、小笠原諸島が世界自然遺産に登録されました。小笠原は生物の固有種が多いそうですね。昔は他の地方との交流に乏しく、情報(建築構法に関する情報)も物(建築材料)も各地方限定に近い、ほとんど「小笠原状態」でした。このことが民家をそれぞれの地方独自に「進化」させてきたことの主たる要因、などと強引に論じてしまいます。
各地各様 民家っておもしろい!
■ 雁木。かつては東北から山陰にかけて雪国に広く分布していたのですが、その姿は次第に消えています。でも上越市の高田にはまだ雁木が残っていました。
持ち帰ったパンフレットによると高田の雁木は総延長が16kmで、全国一の長さなんだそうです。ここに高田の人びとの助け合い、ゆずり合いの精神、そして優しく、あたたかい心を見ることができます。高田の雁木のルーツは江戸前期にあるとのことですが、地元の人たちは雁木をそしてその精神を今日までずっと受け継いできたのですね。
通りに家が面していない場所でも写真のように雁木は途切れることなく続いていました。ポストが設置され、ポスターが張られ、柱に付けられた竹の花入れに花が飾られています。ここは地元の人びとのコミュニティー・スペースとしても機能している、そう思います。
人びとの日々の暮らしが通りの表情に程良く出ていること、そう、あくまでも適度に。これは魅力的なまちに欠かせない大切な要素だなって雁木通りを歩いて改めて思いました。
メモ)
・日本の道空間における私的領域と公的領域のあり方
・縁空間、中間領域
・リンケージ
・まちなみの魅力とは何か
■ 水庭と白いフレーム、たおやかな屋根
■ 繰り返しの美学なフレーム構成
■ 縁甲板型枠、出目地のコンクリート壁
壁の小口に「層」を重ねたと思わせるような池原さん流デザインが施されている。
■ エントランスホール
(館内は展示室を除き写真撮影が許可されています。)
村野モダンなデザイン
「ゑしんの里記念館」 設計:池原義郎/新潟県上越市板倉区米増
小林古径邸 玄関へのアプローチ 大壁造のすっきりした外観 むくりのついた屋根の重なり
南側全景
■ 日本画家の小林古径の作品、というと切手の絵柄にも用いられた「髪」がよく知られていますね。古径の最高傑作と評されています。「小林古径と髪」、この2語で画像検索すれば確認できます。上半身裸で正座している若い女性の長い髪、後ろからその髪を梳くショートカットの髪の女性。
彼女たちの清々しい美しさがとても印象的な作品です。画題の通り長い髪が丁寧に描かれています。 上越市の高田公園内にある小林古径記念美術館でこの作品(複製画)を鑑賞しました。
昨日(9日)、上越市に出かけた目的のひとつが小林古径邸の見学でした。パンフレットによると、農家を改造したアトリエ(写真下)と共に東京都大田区馬込にあったそうですが、平成5年に解体されてしまいました。その解体部材を上越市が購入し、平成10年から高田公園内で復元工事が行われて、13年春に開館したとのことです。本邸は国の登録有形文化財に登録されています。
この本邸は吉田五十八によって設計されました。この建築家のことは詳しく知りませんが、渡欧して西欧の近代建築を見学し、日本の伝統的な建築の優れた文化性を再認識、帰国後は数寄屋建築の近代化に尽力しました。吉田流数寄屋というと、構成要素の少ない空間が特徴でしょうか。床の間も簡素ですっきりしています。
アトリエ全景
画室外観
アトリエの屋根はもともと茅葺きだったのですが(当時の様子を示す写真が展示されています)、現在はこのように銅板一文字葺きになっています。瓦棟は関東地方の民家によく見られる構法です。過去の記事
■ 火の見櫓センサーの感度がアップしたようです。 ^^v 昨日(9日)、上越市内で5基の火の見櫓を見つけました。誤作動が1回あって屋根上の飾りの塔が隣の建物越しに見えた時に火の見櫓の屋根と間違えましたが・・・。4基の写真を掲載します。
167 ①
「ゑしんの里記念館」@上越市板倉区近くの火の見櫓
新潟県内で初観察。3角形の櫓に4角形の見張り台と屋根という組み合わせは珍しい。細身の櫓 直線状の絞り込み 踊り場なし 櫓の外側に付けられた梯子。
168 ②
①の火の見櫓同様、「ゑしんの里記念館」の近くに立っている火の見櫓。①とは屋根の形が違う。火の見櫓の印象がかなり異なる。
169 ③
「ゑしんの里記念館」から高田公園へ移動中に見つけた。細身の櫓に見張り台が外付けされている。残念ながら老朽化が進んでいる。取り壊される運命か・・・。
170 ④
ここから高田公園まで車でおよそ10分。錆止め塗装の赤茶色が目立つ。屋根と見張り台が大きい「頭でっかち」の火の見櫓。屋根に蕨手の飾りあり。見張り台の手すり子にも環状バックル付きのブレースが使われている。やはり櫓の曲線的な絞り込みは美しい。脚部のアーチ状トラスも好ましい。