史跡訪問の日々

幕末維新に関わった有名無名の人生を追って、全国各地の史跡を訪ね歩いています。

岡崎 Ⅸ

2016年03月19日 | 京都府
(知恩院)


男爵前田正名記念碑

知恩院の駐車場(ちょうど連月茶屋の向い辺り)に前田正名の顕彰碑がある。
前田正名は薩摩藩士。フランス留学、パリ万国博事務官等の後、農商務省官僚として殖産興業に尽くした。明治十八年(1875)、官を辞すると行脚と称して全国を巡回し、地方の産業の育成を指導した。
この碑は、前田正名の没後、知人友人らの手によって建立されたもので、富岡鉄斎の描いた行脚中の前田正名の姿と、明治四十三年(1910)、前田正名が欧州視察時に鉄斎が送った七言絶句が刻まれている。

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大津 Ⅱ

2016年03月19日 | 滋賀県
(五本桜墓地)


含秀院正節定義居士
妙空院蓮室慈照大姉
(川瀬太宰夫妻墓)

 最寄駅は、京阪京津線の上栄町。ここから小関越えと呼ばれる旧街道を歩く。大津から京都に入る道は、逢坂越えが一般的であるが、どの北側を走る裏道である。新光寺や等正寺の大きな墓地が右手に広がるが、それを無視して進むとやはり右側に五本桜墓地が現れる。その入口近くに川瀬太宰夫妻の連名墓がある。墓石によれば、川瀬太宰の没月日は慶應二年(1866)六月六日、妻幸は慶應元年(1865)六月十六日となっている。新選組に自宅に踏み込まれた太宰の妻は、その場で自刃。捕えられた太宰も投獄され、一年後に斬首された。

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