『やんちゃジジイ・ゆうちゃん』のイカすセカンドライフ

我儘で『やんちゃ』な爺さんの目標は、
周りに笑顔を振りまいて、楽しくセカンドライフを生きる事。

生きるという気力

2011年05月01日 | Weblog

今日から五月。

なぜか?日曜日だと言うのに芝居の稽古はお休み。
嫁さんのお母さん、つまり義母が肝臓がんで入院したので
急遽、予定を変更して家族で見舞いに行ってきた。
今は胆のうまで転移してしまい黄疸の症状が出てきて、
いつ意識が無くなってもおかしくないと言う医者の診断。
そんな状態でも、体は動くし痛みも無いらしく、
医者とすれば、治療らしい治療が出来る状態でもないので
一旦、退院して・・・と言うことを言われている。

本人には告知していないのだが、義母の妹が夫を亡くして
痴呆症になってしまったのを見て、自分もそうなってしまうと
思い込んで、いまや病院へ入院した時点で、鬱状態になった。

鬱の人に励ましはいけないと言う話を聞いたことがあるが
僕はあえて『うちの長女の成人式までまず2年頑張りましょう』
って、病気に立ち向かうんだと言う気持ちが出るようにと思ったんだけれど・・・
何を言っても、悪いほうにしか考えない・・・・

ついこの間亡くなった僕のお袋は、逆に医者も信じられないほどの生命力だった。
7年前に手術した時に、もう末期がんで余命3ヶ月と言われた。
お袋の凄いところは、癌の告知をされていたにもかかわらず
生きる目標を立てて、そのために必死に治療に取り組んだ事。

『8人居る孫の成人式が終わるまで死ねない』と言って
担当の主治医に『最後の賭け』と言われる化学療法へ挑んだのだ。
強い薬を投与され、髪の毛が全て抜けてしまうほど、
その上、吐き気とめまいに襲われる辛い治療に耐えながら
とにかく『まだ死ねない』と言って気力を振り絞っていた。

驚いたのは医者。化学療法が予想外に効果を現し始めて、
半年後には癌が小さくなり、その後は誰の世話にもならず一人での生活を始めて
週末に僕が様子を見に行くだけで済むほど回復した。
医師の話では、薬の効果は『生きるんだ』と言う強い気持ちに
後押しされて、驚異的な回復力を見せたのだと言う。

そういう事例を目の当たりにしてきたから、義母にも頑張れと・・・
生きるんだと言う気持ちの強さ。
これは全てのことに繋がるんじゃないかな?
何かをやり遂げようとする気持ち、勝つんだと言う気持ち、
逆にそういう気持ちが無ければその時点で何も起こらない。
義母にも頑張って欲しいと思うとともに、お袋が身を持って示してくれた
諦めない姿勢は、僕の人生に凄く影響を与えてくれたと感謝している。

コメント
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