毎年、芝居の公演が終わった翌日は魂が抜けたようになっていた。
今年もそうなるのかな?と思って、休暇をとったのだけれど
何だか、無駄な一日を過ごしているような感覚。
正直な気持ちを言えば、ずっと前に終わったような感じ。
でも、今回の公演は自分にとって凄く大きな事が沢山あった。
去年あたりから、芝居そのものは楽しいのに稽古が苦痛になった。
仕事でも、サッカーでも年齢差がある集団、いわゆる組織で
きちんと自分の意見が言える環境がある。
仕事は自分が親玉だから、若い人にガンガン意見を言うけれど
その分、若い人の考えはきちんと聞いているつもり。
サッカーは年齢に関係なく、意見を言い合う。
試合中に口論になることもあるが、チームワークを壊すような
発言をしない限り、無礼講が基本。
そういう意味では、イーブンな立場なのです。
ところが劇団ではそうなれない。
例えば、台本を貰って本読みが終わる頃には、自分の台詞くらい
頭に入れてきて欲しいと思う。
台本を読んで、自分なりにこんな芝居なんだってイメージも作ってきて欲しい。
台本を読んでなくて、自分の台詞だけ覚えて、
芝居の内容が理解できていない人が凄く多い・・・・
でも、一部の人はそうじゃない。
台本を片手に台詞を読んでいるだけの人が居たり、
芝居でアドリブなんて、基本的にNGのはずなのに
台詞を勝手に変えてしまっても平気な人が居たり・・・
そういうことに対して、文句を言えない自分が居て
ストレスがどんどん溜まる。
遠慮・・・なのかな?
いや、芝居に対しては自分に自信が無いんだと思う。
楽しめない自分に、いつもの自分じゃないって思うと
その空間に居る事が苦痛になってきたり・・・・・
でも、今回の公演直前に若手の子に、その胸の内を話した。
いつも仲の良い姉様にさえ、話と事の無い本音をね・・・・
そうしたら凄く気持ちが楽になって、本番は迷いが無くなった。
そういう状況を理解してくれた若い子に、感謝している。
それと公演後、古い仲間に勇気付けられた。
バンド仲間、中学校の同窓生、会社の女性、気の合う仲間・・・
そんな仲間から『ずっと続けて、元気を配ってくれ』って励まされて、
自分の後ろにこんなに沢山、僕を見ている人が居るんだって・・・
そういうエネルギーを持ち続けてる僕の姿が、羨ましいとも言われた。
同窓生の女性たちは、僕の公演を見に来ることで
年に一回は、集まるきっかけになるし、元気ももらえるって・・・・
来年の公演の日は、スケジュールに入れておくとメールが来た。
そうやって来る人が少しずつ増えるかも知れないとも・・・・
ありがたいです。
僕が芝居を楽しんで弾ける姿を、こんなに沢山の人が期待して待っている。
今回の公演は色々な意味で、芝居を続ける気持ちをリセットした気がします。