劇団ステージドア 第20回公演『人生は1度きり』の初日が終わりました。
満員のお客さんの前で、初日から「楽しかったぁ」と思える舞台。
今回で6回目になるけれど、初日からこんな気分になれたのは初めて。
前日まで『今年限りで辞める』って考えていたから、思い切りが良かったのか?
それとも、前の日の若手の子とのやり取りで吹っ切れたのか?
唄もすごくいい感じで唄えたし、芝居全体も気持ちが乗っていた。
何よりも自分たちが、楽しくやれたのは良かった。
お客さんにも、何かが伝えられた気がしました。
今日はバンドの相方Charlieと、以前5人でやっていた頃のドラマー嶋ちゃんが
来てくれて、12年ぶりの再会。
劇場から9時までに退出するように言われていたので、公演終了後に
三人で一杯やりに、出かけることにしてさっさと支度して劇場を出た。
嶋ちゃんの感想は『凄い、素晴らしい、感動したよ』
上手い下手に関係なく、舞台からエネルギーが伝わってきて
元気が湧いてくるような、そんな感想だった。
相方Charlieは、否定も肯定もしない。
彼は、僕が好きでやっていることに口出しはしない。
バンドの練習も、僕の勝手で出来ない日が続いているんだけど
そういった意味では、僕の一番のサポーターです。
芝居はテンポ良く、時間があっという間に過ぎたと言うのも
今回の芝居が好評だった理由かな?
座長が聞いたら喜ぶような批評が沢山もらえました。
一番嬉しかったのは『ゆうちゃん、唄が上手くなったね』と言う言葉。
今回の歌の中で、一番安定していた・・・・って。
何よりも声の出方が昔と全然違うって・・・・、
これは最近、相方からも言われていることなんだけれど、
お腹から声が出るようになったって・・・・・
劇団に入って、演技指導の掘米先生から腹式呼吸を教わって
唄はボイストレーナーの石崎先生には唄に心をこめる方法を教わり
やっぱり、プロの指導と言うのは違うんだね。
とにかく芝居や音楽に辛口の二人から褒められるのは気分がいい。
それで、劇団を辞めるつもりだって話をしたら嶋ちゃんが
辞めずに俺たちにも元気を分けて欲しいって・・・・
この言葉に、僕はちょっと驚いた。
と言うのも劇団と出会ったときの印象が全く同じ印象だったから。
下手糞なんだけど、終わってみたら感動して元気になってるみたいな・・・
その集団に自分が入って、与える側に回ってその感覚を忘れてた。
と言うより、そういう反応をじかに聞いたことが無かった。
前日の一件で、僕は劇団の若手に初めて自分の気持ちを吐露した。
劇団に居ると自分が自分で無くなる。
言いたいことを言い合えるバンドや、サッカーの仲間と違い
劇団では目上の方に遠慮したり、若い演出助手には何処か遠慮してたり
そんな雰囲気の中で我慢してると、ストレスが溜まる。
結局、お金をかけた大人の遊びなのに、なんで立場がイーブンでなく
ストレスが溜まるのを我慢しなくちゃいけないのかって・・・
芝居が楽しくて仕方が無いのに、ここ数年はそのストレスとの闘い。
ちょっとした不満が、ストレスを増幅させて嫌気がさしていた。
でも、昨日若手とメールのやり取りで少し解消されて、
今日は仲間から『勇気』を貰った気がした。
『元気を与えるための勇気』ってところかな・・・・
何だか、もう一年頑張ってみようって気持ちになった。
初日の公演は満員御礼でした。
あと2回の公演は『勇気』をもってお客さんを楽しませたいですね。
今回限りで辞めようと思ってたけど、撤回。
来年もやります。