今日は立ち稽古。
1幕をみっちりとやりました。
ところが、どの場面でも殆ど本役の人が居ないので代役を交代でやる。
酷い時は、場面上にいるメンバー全員が代役だったりする。
それでも、居る人たちの稽古は進んでどんどん纏まって行く。
相手役が違うとやりにくいし、本役の人が来た時に
纏まっていた形が変わってしまうのが問題なんだけれど
それでも、台詞の言い回しや、所作などは演出によって
色々と手を加えられ、芝居らしくなって行くから不思議・・・
振り付けの助手をしている仁美さんの孤軍奮闘が素晴らしい。
いつもはアカリちゃんが中心になってやるんだけれど
今年の公演は、アカリちゃんが居ない時に仁美さんが
本当に素晴らしい指導をしてくれている。
数年前なら、こんな言い方はしなかったなぁ・・・とか、
皆へ出す指示も、もう少し自信無いような感じだった。
今は、彼女も大人になったのかな?
教える時の話し方も優しく、解りやすいし、
とにかく、振り付けを先生の指示通りに堂々と教えているから
皆も彼女を信頼して、最近は解らないことがあると質問したりして・・・・。
いい雰囲気が出来上がっているのは、彼女のお陰だと思っている。
こんなに細かく、先生の振り付けをチェックして
伝えることが出来るなんて、本当に凄い子だなって感心してます。
しかし、面白いのは自分の役より人の役をやる時。
責任が無いから、自分の思うようにやっても、
余程のことが無い限り、文句を言われない。
だからなのか?たまに代役の人の方が、面白い演技をしたりする。
ただ、芝居全体を通してそれを続けるって言うのが難しいので
代役が、あまりやりすぎると駄目なんだろうとも思う。
さて、僕の役ですが、一言で言うと『ヒモ』ですな。
『ヒモ』って言うのは、女に『私が居ないとこの人は生きて行けない』
と、思わせて貢がせるのが本当の『ヒモ』。
ヤクザが、力づくで女に貢がせるのは『ヒモ』では無い。
『ヒモ』って言うのは、基本的に『駄目男』が多い。
そんな役をやるのは本当に難しいです。
えっ?『駄目男』だけは、しっかり出来てるって・・・・
大きなお世話です。