何だか最近、会社の仕事をしていてもアホらしく感じて
本当にやる気が起きないんだよなぁ・・・
スランプ・・・って訳じゃないんだけど、周りのレベルって言うのかな?
なんか、絶対にやるんだって言う気持ちが伝わってこない。
おまけに、副社長には『指導が出来ていない・・・』って言われて
言い返せなかったのが悔しかったんだけど、事実だから仕方が無い。
指導って言うけど、教えてくれるのを待っていても駄目なんだよなぁ・・・
例えば学校。
自分が学生だった頃は、先生に教えてもらっていないと
勝手に調べて、勝手に実験しちゃったり、失敗しながら覚えたことが多かった。
実は会社でもそうなんだよね。
僕は特殊工事を担当することが多かった。
他人がやらないことにチャレンジしたことも多かったかな?
観察試料に30KV (3万ボルト)の高電圧をかけて、5Aの電流を流す回路。
これは放電のたびに回路が壊れ、壊れなくなるまでに半年以上費やした。
この回路を載せたPEEMという装置を学会で発表した先生が、僕の名前を載せてくれた。
その実績を買われて、次はご指名で似たようなLEEMという装置を作った。
このときも同じ電流回路を搭載して、こちらは一切故障なしだった。
それで高電圧回路の世界に引きずり込まされたんだけど
元々僕は、微小信号の検出回路(PREAMP)の専門だった。
電子一個の世界から、高電圧への転身を知っている仲間は意外と少ない。
そして超高圧、高安定の高圧電源・・・・
失敗を何度もしながら、誰もチャレンジしないで居た仕事を
いくつもやってきた。
僕の部下から、そういう気概を感じないんだよね。
残業してやっているのは、単なる動く回路のまとめ・・・
これはこれで大事なんだけど、何か自分でチャレンジしてみたいって
思わないのかな?って、いつも思う。
自慢話みたいになっちゃって恥ずかしいんだけど・・・
そういう人たちを、指導するって定年まで3年しかない僕には、ちょっと難しい。
僕は『教えてください』なんて、先輩に言うような世界で育っていない。
『教えてください』って言ったら、『俺の仕事が無くなるからやだよ』って
露骨に言われたことが何度もあった。
舞台の仕事なんて、盗むしかなかった。
でも、それだからやる気の無い人間や根性なしは生き残れない。
先輩の仕事を一生懸命見て、覚えたことが殆ど・・・
ただ舞台の世界では、僕はその『根性が無かった』一人だった・・・。
だから『教えてください』とか『教えてくれないと出来ない』
なんていう人間と、一緒にすることが嫌なんだな・・・・
ただ、単純に『阿呆らしい・・・』って思ってしまうのです。