映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

ラウンダーズ マットデイモン

2011-04-24 17:01:29 | 映画(洋画 99年以前)
「ラウンダーズ」はマットデイモンの初期の作品、「グッドウィルハンティング」で名を挙げた彼がポーカーゲームを題材に天才ギャンブラーの紆余屈折を演じる。

ニューヨークのロースクールで学ぶ主人公ことマット・デイモンはポーカーの天才だ。かわいい恋人グレッチェン・モルと同棲している。学費もポーカーで稼ぐ。その彼がロシアマフィアのKGBことジョン・マルコヴィッチに差しの勝負を挑む。しかし、敗れ全財産の3万ドルを奪い取られる。恋人にも足を洗う決意をし、ポーカーのプロことジョン・タトゥーロの紹介で配達のアルバイトに励み普通の学生に戻ろうとしていた。
そんな矢先、旧友のエドワード・ノートンが出所してきた。エドワードは仲間と八百長ゲームに携わって捕まった。司法取引で仲間の名をもらせば減刑するとの話があったが、口を割らなかった。そういうエドワードのおかげでマットは学業を続けられていた。出所したエドワードは捕まる前にマフィア筋に多額の借金をしていて、それを返さなければならなかった。弱みのあるマットはエドワードにに引きずられるようにポーカーにまた手を出した。恋人からは白い目で見られるが。。。。

ポールニューマンの名作「ハスラー」はビリヤードゲームが題材、展開はよく似ている。自信満々で裏社会のプレイヤーに挑戦して、失敗して挫折する。どん底から復活していこうという姿を描く意味では同じである。この映画はまさにギャンブラー向きの映画で、マットデイモンが独り言のように語る「ギャンブル」の必勝法のような言葉が妙に心に残る。久々に見たが、展開に隙がなく観客を飽きさせない。


恋人役グレッチェン・モルがかわいいなあ。共演者に手を出すので有名なマットデイモンは彼女には手を出さなかったのかな?エドワードノートンの遊び人ぶりと怪優ジョンマルコビッチのふるまいが映画を引き締める。

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シュリ

2011-04-24 15:07:25 | 映画(韓国映画)
「シュリ」は韓国映画ブームのきっかけとなった99年の作品である。北朝鮮工作員と韓国諜報部員との悲愛を描く。アクションシーンの特撮、カメラワーク、バックの音響、出演者の演技すべてにおいてすばらしい。作品のスケール感は壮大で、まさに傑作の中の傑作である。



1998年9月ソウルが舞台だ。韓国の諜報部員である主人公ことハン・ソッキュはアクアショップを経営する恋人ことキム・ユンジンと同棲していた。二人は結婚を控えていたが、主人公は自分の身分を彼女には伏せていた。主人公は同僚ことソンガンホとともに北朝鮮の女工作員を追っていた。その工作員は韓国内で起きた北朝鮮側の仕業と思われるテロ事件の首謀者と目されていた。そんなとき、破壊力をもつ液体爆弾CTXが強奪される。これは北朝鮮第8特殊部隊長の仕業で、爆破目標が要人も集うサッカーの南北交流試合が開催されるスタジアムと突き止める。2002年のワールドッカップのため南北朝鮮統一チームが結成され、南北交流試合開催のニュースに国内は沸いていた。この北朝鮮特殊部隊を追い詰めようとするが、なかなかつかまえられない。内部から情報が漏れているのではないかと感じる主人公と同僚であるが。。。。


元々は同一民族であった韓国、北朝鮮が2次大戦後の冷戦のさなかに2つに別れた。1950年からは米国、中国をそれぞれの支援国として朝鮮戦争がおこった。その後もずっと両国は対決し続けている。そういう背景があり、日本では考えられないような緊迫感が存在する。戦争と背中合わせである。
そういう背景があるためか、南北のスパイを描いた作品には独特の緊迫感があり、素晴らしい作品が多い。平和な日本ではこのレベルの作品はつくれない。意図的に韓国の諜報部員に近づく美人北朝鮮工作員なんて存在はもしかしたら本当にいるかもしれない。大韓航空の爆破犯美人工作員キムヒョンヒなんて存在が現実にいた訳である。非現実的でなく思われる状況があるのでリアル感がある。


すげえ!としか言いようがないスケール感である。
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