映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

クールランニング 

2011-04-19 06:18:11 | 映画(洋画 99年以前)
「クールランニング」は掘り出し物のスポーツ映画だ。
コメディタッチで笑えるし、何よりジャマイカからボブスレーでオリンピックにという発想自体がおかしい。ジョークにしか思えない。でもこれは実話に基づくらしい。



88年のジャマイカ、レゲエタッチの音楽に合わせて常夏の風景が映し出される。
ソウルオリンピック出場を目標としてきた陸上のスプリンターである主人公は、予選会で隣コースの選手の転倒に巻き込まれて敗退する。やり直しを申し出るが聞き入れられない。彼は抗議に行った選考委員長の部屋で、同じく陸上選手だった父親が白人男性と並んだ写真を見つける。聞けば写真の男は元ボブスレーの金メダリストで、今はジャマイカに住んでいるという。
主人公はオリンピックに出たい一心でボブスレーが何たるかも知らぬまま、白人男性ことジョン・キャンディにコーチを頼みに行く。彼には不正行為でメダルを剥奪された過去があった。自堕落な生活をしている男も主人公の情熱にほだされる。主人公は親友を仲間に引きずり込む。選手を募集すると、なんとオリンピック予選会で一緒に転倒した2人がメンバーに加わった。でも常夏のジャマイカでボブスレーまがいのそりの練習をするがうまくはいかない。。。。

ジャマイカの能天気な雰囲気が映像から読み取れる。短距離スプリンターのスターを次から次へと生んでいるこの国では、当然彼らが国民の英雄であり、誰もがそれを目指す。でも流れているのはのんびりしたムードである。後ろにレゲエの音楽が流れるとより一層感じる。
陸上とボブスレーなんて全く関係ないように思われるが、乗るまでに4人でそりを押すダッシュは早ければ早いほどいい。でもそこはジャマイカだ。誰もボブスレーなんてやったことはない。いやはや大変だ。

出演者はみんな明るい。後味のいい映画だ。
コメント
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