映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

読んだ本2/23

2009-02-24 20:35:19 | 
先週は「氾濫」読むのに時間がかかったので4冊

1.氾濫  伊藤整  (3回目)
小説を読んだなあと実感できる長編
それぞれの登場人物の心理描写が丹念に書かれている。
後で詳しく述べたい。

2.世界潮流の読み方  ビルエモット
英国「エコノミスト」誌の元編集長が、日本の視点で時事の経済を論ずる。
この数年にいくつかの雑誌に寄稿しているものなので、コメントが経済危機後の現状に即していないものもいくつかある。
しかし、大局的な経済観はさすがである。中国、インドに関する見方、ブッシュに対する批判やブレア首相に関する厳しいコメントなどはイギリス人ならではのものである。最低賃金に関する話は橘玲の本にも同じようなことが論じられていたが、欧米諸国と違い日本に関してはもっと上げるべきだとする。でも今だったらこういうかな?

3.あなたの苦手な彼女について  橋本治
これは実におもしろい。日本戦後女性史のような色彩もある。
日本の専業主婦が60年代を境に家電の普及とともに家事が少なくなり、その空いた時間を教育に時間をかけたりするようになったと論じる。
妻と夫の関係を労使関係と同じようにたとえて、財布のひもを握るのが妻なので、消費を促進するには妻からお金を引き出さないと難しいとする。
橋本治の本は正論をつく。だからおもしろい。

4.それでも脳はたくらむ  茂木
何かの雑誌の掲載の寄せ集めか?軽く読めるものですぐ読了

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