後藤和弘による、「はじめの言葉」
私はネットの上で幾人かの生長の家の会員と友人になりました。
そしてその方々からコメントを頂きました。
ところがそのコメントの日本語が丁寧で礼儀正しいことに感動しました。
そこで生長の家の指導者のお一人の中井良穂さまにお願いして「生長の家の紹介」を書いて頂きました。
私の興味から下のような5つの質問をしておきました。
1、教義
2、仏教・キリスト教との関係
3.カルト教団との違い
4、創価学会や霊友会との違い
5.会員の寄付、会費
質問は大変失礼なものも含んでいましたが、中井良穂さまは真摯にお答え下さいました。お忙しいなかをご面倒な依頼にお答え頂きましたことに深く感謝いたします。以下が中井良穂さまから頂いた文章です。
===中井良穂著、「生長の家の紹介」============
1.谷口雅春先生の紹介 (生長の家五十年史より) 谷口雅春先生は、明治26年に兵庫県八部(やたべ)郡烏原村(現在神戸市兵庫区烏原町)に生まれられました。大阪での中学時代は『維摩教』を読み、『中学世界』『文学世界』等に投稿する天才的な文学少年でした。大正三年、早稲田大学英文科を中退して摂津紡績(現在のユニチカ)に勤務し資本主義社会の矛盾に直面、社会改造の必要性に気づかれます。大正八年大本教に入信、出版物の編集主任となって貢献され、処女出版『皇道霊学講話』を新光社から出版されました。一燈園の托鉢も体験されています。大正十二年、教義に矛盾を感じ、大本教を脱退し上京後、浅野和三郎氏主宰の雑誌『心霊研究』にマッケンジーの『幽明之交通』等を翻訳紹介されました。大正十二年、論文集『聖道へ』、長編小説『神を審判く』など三編を執筆出版され、関東大震災に遭って神戸に帰られます。大正十四年、ヴァキューム・オイル・カンパニーに翻訳係として入社後、ホルムズ著〝The Law of Mind in Action〟を翻訳し『如何にせば運命を支配しうるか』と題して実業の日本社から出版。その他にも米国のニューソトの宗教・哲学・思想に関する翻訳や紹介の著書が多数あります。昭和四年の暮れ、二度目の盗難後、「今起て!」の神啓を受け、カンパニーから帰宅後の夜なべに「生長の家」誌の執筆を始められ、同誌の創刊号1000部の発行日、昭和五年三年一日を以て、「人間の実相は神の子・完全円満」の教義を持つ生長の家の立教の日とされました。昭和十年、生長の家の本拠を東京赤坂に定めて、十一年に教化団体「生長の家」を設立、『生命の實相』『甘露の法雨』『生命の教育』等を中心聖典として布教を開始されました。昭和23年から26年にかけて戦後の公職追放を受けられたが、昭和六十年、長崎の本山でのご他界に至るまで、地方地方の研修会・講習会や文書・書籍による啓蒙活動を通して、戦後の国民の精神的再建に尽力され、政界・財界・学会・教育界等に多くの人材を送り出されました。二代目総裁谷口清超先生、三代目の現総裁谷口雅宣先生にその精神が受け継がれています。
2.仏教・キリスト教との関係 (生長の家の創始者谷口雅春先生著『真理』第2巻P106より)生長の家の中心的な聖典とされる上記の著書『真理』全十一巻について、その発刊の意義が述べられている次の文章がこの質問の回答に相応しいと思われますので、ここにご紹介します。 「肉体の健康は、食物の摂取や、煙草や酒の節制からも得られるが、精神の健康は聖賢の書物を暇ある毎に読むことによって得られるのである。そのために私は好んで、聖書を読み、仏典を読んで基督の心、釈迦の心に、より多く触れることにつとめているのである。しかしこれ等の聖典はいずれも意義深遠にして、普通の人にはその真義に到達し得ないために、私は現代人に一層より分かり易く書きたいと思ってそれをよくよく噛みくだき、ダイジェスト(消化の意)し、現代人に解りやすくして読者に送っているのである。それがこの全集『真理』である。」
3.カルト教団との違い(生長の家の現総裁谷口雅宣先生著『生長の家ってどんな教え?』P206より)
カルト的信仰は、頂上(の真理)を目指す信仰ではなくて、基本的には〝個人崇拝〟なんです。それは、宗教の指導者とか中心者と目される人への盲目的信仰です。そう言う人の言っていること、やっていることがどんな時でも正しいと考える。また、信じろと主張するのが「カルト」です。だから、信者は何も考えずに、その指導者に従っていかなければならない――そういう心的態度がカルト的信仰です。ここでは「何も考えるな」というところがミソです。しかし、人間には、神様が与えてくださった「脳」という立派な器官があるのだから、別の言葉で言えば「理性」が与えられているのだから、これを使って「考えなさい」というのが神の意志であるし、この地上における私たちの生きている意味です。(中略)(仏教・キリスト教などの)全てのメジャーな信仰では山の頂上(中心的な共通一つの真理)〟が示されているから、それを相互に認め合っていけば宗教同士の共存はできるというのが(生長の家の)「万教帰一」の考え方であります。(括弧内は中井自身の理解のための注記です)
4、創価学会や霊友会との違い 創価学会:他宗は全て邪教として否定。法華経のみを「真実の経典」と見なす。生長の家は3項のように万教帰一を教えて、他の宗教をけなさない。各自の先祖の宗教のままで受けいれ、その真髄に達しせしめる。 霊友会:霊の世界(霊界)を真実實在の世界と考える。生長の家では霊界も現実界も現象世界(心が現わす)世界であって心が変われば変わる世界であり、真実の實在する世界とは認めない。實在するのは神が創られた「実相の世界」のみであって、それは本来、完全円満であり、罪も迷いも病も死もなく永遠不滅の世界であると説く。
5.会員の寄付、会費:聖使命会費(月額):四百円、千円、一万円(特志会員)の任意のランクがあります。 また臨時には、メガソーラー(太陽光発電所)建設のための寄付募集中です。一口一万円です。(終わり)
尚、挿絵がわりに昨日、多摩御陵で撮って来た紅葉の写真をお送りします。
私はネットの上で幾人かの生長の家の会員と友人になりました。
そしてその方々からコメントを頂きました。
ところがそのコメントの日本語が丁寧で礼儀正しいことに感動しました。
そこで生長の家の指導者のお一人の中井良穂さまにお願いして「生長の家の紹介」を書いて頂きました。
私の興味から下のような5つの質問をしておきました。
1、教義
2、仏教・キリスト教との関係
3.カルト教団との違い
4、創価学会や霊友会との違い
5.会員の寄付、会費
質問は大変失礼なものも含んでいましたが、中井良穂さまは真摯にお答え下さいました。お忙しいなかをご面倒な依頼にお答え頂きましたことに深く感謝いたします。以下が中井良穂さまから頂いた文章です。
===中井良穂著、「生長の家の紹介」============
1.谷口雅春先生の紹介 (生長の家五十年史より) 谷口雅春先生は、明治26年に兵庫県八部(やたべ)郡烏原村(現在神戸市兵庫区烏原町)に生まれられました。大阪での中学時代は『維摩教』を読み、『中学世界』『文学世界』等に投稿する天才的な文学少年でした。大正三年、早稲田大学英文科を中退して摂津紡績(現在のユニチカ)に勤務し資本主義社会の矛盾に直面、社会改造の必要性に気づかれます。大正八年大本教に入信、出版物の編集主任となって貢献され、処女出版『皇道霊学講話』を新光社から出版されました。一燈園の托鉢も体験されています。大正十二年、教義に矛盾を感じ、大本教を脱退し上京後、浅野和三郎氏主宰の雑誌『心霊研究』にマッケンジーの『幽明之交通』等を翻訳紹介されました。大正十二年、論文集『聖道へ』、長編小説『神を審判く』など三編を執筆出版され、関東大震災に遭って神戸に帰られます。大正十四年、ヴァキューム・オイル・カンパニーに翻訳係として入社後、ホルムズ著〝The Law of Mind in Action〟を翻訳し『如何にせば運命を支配しうるか』と題して実業の日本社から出版。その他にも米国のニューソトの宗教・哲学・思想に関する翻訳や紹介の著書が多数あります。昭和四年の暮れ、二度目の盗難後、「今起て!」の神啓を受け、カンパニーから帰宅後の夜なべに「生長の家」誌の執筆を始められ、同誌の創刊号1000部の発行日、昭和五年三年一日を以て、「人間の実相は神の子・完全円満」の教義を持つ生長の家の立教の日とされました。昭和十年、生長の家の本拠を東京赤坂に定めて、十一年に教化団体「生長の家」を設立、『生命の實相』『甘露の法雨』『生命の教育』等を中心聖典として布教を開始されました。昭和23年から26年にかけて戦後の公職追放を受けられたが、昭和六十年、長崎の本山でのご他界に至るまで、地方地方の研修会・講習会や文書・書籍による啓蒙活動を通して、戦後の国民の精神的再建に尽力され、政界・財界・学会・教育界等に多くの人材を送り出されました。二代目総裁谷口清超先生、三代目の現総裁谷口雅宣先生にその精神が受け継がれています。
2.仏教・キリスト教との関係 (生長の家の創始者谷口雅春先生著『真理』第2巻P106より)生長の家の中心的な聖典とされる上記の著書『真理』全十一巻について、その発刊の意義が述べられている次の文章がこの質問の回答に相応しいと思われますので、ここにご紹介します。 「肉体の健康は、食物の摂取や、煙草や酒の節制からも得られるが、精神の健康は聖賢の書物を暇ある毎に読むことによって得られるのである。そのために私は好んで、聖書を読み、仏典を読んで基督の心、釈迦の心に、より多く触れることにつとめているのである。しかしこれ等の聖典はいずれも意義深遠にして、普通の人にはその真義に到達し得ないために、私は現代人に一層より分かり易く書きたいと思ってそれをよくよく噛みくだき、ダイジェスト(消化の意)し、現代人に解りやすくして読者に送っているのである。それがこの全集『真理』である。」
3.カルト教団との違い(生長の家の現総裁谷口雅宣先生著『生長の家ってどんな教え?』P206より)
カルト的信仰は、頂上(の真理)を目指す信仰ではなくて、基本的には〝個人崇拝〟なんです。それは、宗教の指導者とか中心者と目される人への盲目的信仰です。そう言う人の言っていること、やっていることがどんな時でも正しいと考える。また、信じろと主張するのが「カルト」です。だから、信者は何も考えずに、その指導者に従っていかなければならない――そういう心的態度がカルト的信仰です。ここでは「何も考えるな」というところがミソです。しかし、人間には、神様が与えてくださった「脳」という立派な器官があるのだから、別の言葉で言えば「理性」が与えられているのだから、これを使って「考えなさい」というのが神の意志であるし、この地上における私たちの生きている意味です。(中略)(仏教・キリスト教などの)全てのメジャーな信仰では山の頂上(中心的な共通一つの真理)〟が示されているから、それを相互に認め合っていけば宗教同士の共存はできるというのが(生長の家の)「万教帰一」の考え方であります。(括弧内は中井自身の理解のための注記です)
4、創価学会や霊友会との違い 創価学会:他宗は全て邪教として否定。法華経のみを「真実の経典」と見なす。生長の家は3項のように万教帰一を教えて、他の宗教をけなさない。各自の先祖の宗教のままで受けいれ、その真髄に達しせしめる。 霊友会:霊の世界(霊界)を真実實在の世界と考える。生長の家では霊界も現実界も現象世界(心が現わす)世界であって心が変われば変わる世界であり、真実の實在する世界とは認めない。實在するのは神が創られた「実相の世界」のみであって、それは本来、完全円満であり、罪も迷いも病も死もなく永遠不滅の世界であると説く。
5.会員の寄付、会費:聖使命会費(月額):四百円、千円、一万円(特志会員)の任意のランクがあります。 また臨時には、メガソーラー(太陽光発電所)建設のための寄付募集中です。一口一万円です。(終わり)
尚、挿絵がわりに昨日、多摩御陵で撮って来た紅葉の写真をお送りします。