今朝の新聞やテレビのニュースでは自民党と公明党が議席を増やし、その他の憲法改正賛成派の政党の議席を加えると改正に必要な3分の2以上の議席を参議院で確保したと報じられています。
アメリカ、ヨーロッパ、韓国、中国でも改選結果が報じられ、日本の憲法改正が進むという内容も報道されているということです。
安倍総理は憲法改正を重要な政策として在任中に道筋をつけたいと述べています。
さてこの際、戦後、アメリカ占領軍の指導で作成された現行の憲法の改正について少し考えていたことを書いてみたいと思います。
結論を言えば私は憲法を改正することに賛成です。
理由はいろいろありますが、私は理論と現実はなるべく一致していた方が良いと信じているからです。
現行の憲法では軍隊の解消と戦争の放棄を明記しています。
しかし我が国の自衛隊の現実は軍隊に必要な条件を満たしていると考えられるのです。諸外国の常識から判断すると自衛隊はまぎれも無く軍隊です。戦前の日本の軍隊との違いは広範な権力を持った憲兵がいないことです。そして軍法会議が無いことです。
しかしこの違いがあっても自衛隊の最新の戦闘機や海軍艦艇をみれば、それは常識的に軍隊と呼ぶべきです。
すなわち憲法に嘘と誤解されそうな軍備放棄が明記してあるのです。その部分は改正して貰いたいのです。
改正反対派の主張は戦争放棄を明記した現行の平和憲法を改正すれば戦争が起きるというものです。そしてこの平和憲法が存在したお陰で戦後71年間の平和が守れたと主張します。
私は平和こそ一番大切なことだと信じています。それを守るためには全ての外交努力をしなければなりません。
しかし平和憲法があったから日本は平和だったという理解は根本的に間違った理解の仕方です。
日本の平和を守ったのは核戦力も含めたアメリカ軍のお陰です。そしてかなり優秀な装備を持っている自衛隊があったからです。これが現実です。
ところが現行の憲法は自衛のための戦争まで完全に放棄すると誤解されるような高邁な精神が書いてあるのです。
外国との紛争の解決に戦争は始めるべきではありません。絶対に開戦してはいけません。
しかし日本を守るためには、侵入して来たいかなる敵も粉砕するという気概を明記したうえで、日本はいかなる紛争の解決にも戦争は始めないと明記すべきと思います。
さてここで重要なことは自衛隊の制服組の独断専行を防止するためのシビリアン・コントロ-ル
(文民統制)を明記することです。
以上は綺麗ごとを書いたに過ぎません。
一番、難しいのはどんな状況になったら自衛のための武力行使をすべきかという判断です。
攻撃は最大の防御ですから最悪の状況になるかなり以前に自衛隊が実力行使をしがちです。
この判断は国民の代表である政治家がすると明記すべきです。
もう一つの困難は日本がアメリカと安保体制を作ってあります。それは相互軍事同盟なのです。
アメリカ政府が日本へ海外派兵の要請をしてくれば受けざるを得ません。あのイラク戦争は日本の自衛のための戦争だったのでしょうか?
もし断っていたらアメリカは日本防衛の手を抜くのが人情ではないでしょうか?
ですからこの問題は非常に難しい問題です。
このように書くと、すぐに安保条約を破棄して日本の平和を自衛隊だけで守れば良いと主張する人がいます。その気持ちは理解できますが、ことはそう単純ではありません。
第一に日本の自衛隊だけでは核武装している近隣の国々の攻撃から日本を守れきれないからです。
第二にアメリカにとっては日本の基地が橋頭保として作戦上非常に重要なのです。ですから近い将来はアメリカは日本から完全に撤収するとは考えられないのです。
憲法改正にあってはこのような現実をよく考慮して細心の考察を進めることが重要です。
ですから憲法改正の作業はそんなに簡単ではないと私は考えています。
以上が憲法改正に関する私の考えです。
皆様からのいろいろなコメントを頂けたら嬉しく思います。
今日の挿し絵代わりの写真は先日、都立薬草植物園で撮った花の写真です。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)
アメリカ、ヨーロッパ、韓国、中国でも改選結果が報じられ、日本の憲法改正が進むという内容も報道されているということです。
安倍総理は憲法改正を重要な政策として在任中に道筋をつけたいと述べています。
さてこの際、戦後、アメリカ占領軍の指導で作成された現行の憲法の改正について少し考えていたことを書いてみたいと思います。
結論を言えば私は憲法を改正することに賛成です。
理由はいろいろありますが、私は理論と現実はなるべく一致していた方が良いと信じているからです。
現行の憲法では軍隊の解消と戦争の放棄を明記しています。
しかし我が国の自衛隊の現実は軍隊に必要な条件を満たしていると考えられるのです。諸外国の常識から判断すると自衛隊はまぎれも無く軍隊です。戦前の日本の軍隊との違いは広範な権力を持った憲兵がいないことです。そして軍法会議が無いことです。
しかしこの違いがあっても自衛隊の最新の戦闘機や海軍艦艇をみれば、それは常識的に軍隊と呼ぶべきです。
すなわち憲法に嘘と誤解されそうな軍備放棄が明記してあるのです。その部分は改正して貰いたいのです。
改正反対派の主張は戦争放棄を明記した現行の平和憲法を改正すれば戦争が起きるというものです。そしてこの平和憲法が存在したお陰で戦後71年間の平和が守れたと主張します。
私は平和こそ一番大切なことだと信じています。それを守るためには全ての外交努力をしなければなりません。
しかし平和憲法があったから日本は平和だったという理解は根本的に間違った理解の仕方です。
日本の平和を守ったのは核戦力も含めたアメリカ軍のお陰です。そしてかなり優秀な装備を持っている自衛隊があったからです。これが現実です。
ところが現行の憲法は自衛のための戦争まで完全に放棄すると誤解されるような高邁な精神が書いてあるのです。
外国との紛争の解決に戦争は始めるべきではありません。絶対に開戦してはいけません。
しかし日本を守るためには、侵入して来たいかなる敵も粉砕するという気概を明記したうえで、日本はいかなる紛争の解決にも戦争は始めないと明記すべきと思います。
さてここで重要なことは自衛隊の制服組の独断専行を防止するためのシビリアン・コントロ-ル
(文民統制)を明記することです。
以上は綺麗ごとを書いたに過ぎません。
一番、難しいのはどんな状況になったら自衛のための武力行使をすべきかという判断です。
攻撃は最大の防御ですから最悪の状況になるかなり以前に自衛隊が実力行使をしがちです。
この判断は国民の代表である政治家がすると明記すべきです。
もう一つの困難は日本がアメリカと安保体制を作ってあります。それは相互軍事同盟なのです。
アメリカ政府が日本へ海外派兵の要請をしてくれば受けざるを得ません。あのイラク戦争は日本の自衛のための戦争だったのでしょうか?
もし断っていたらアメリカは日本防衛の手を抜くのが人情ではないでしょうか?
ですからこの問題は非常に難しい問題です。
このように書くと、すぐに安保条約を破棄して日本の平和を自衛隊だけで守れば良いと主張する人がいます。その気持ちは理解できますが、ことはそう単純ではありません。
第一に日本の自衛隊だけでは核武装している近隣の国々の攻撃から日本を守れきれないからです。
第二にアメリカにとっては日本の基地が橋頭保として作戦上非常に重要なのです。ですから近い将来はアメリカは日本から完全に撤収するとは考えられないのです。
憲法改正にあってはこのような現実をよく考慮して細心の考察を進めることが重要です。
ですから憲法改正の作業はそんなに簡単ではないと私は考えています。
以上が憲法改正に関する私の考えです。
皆様からのいろいろなコメントを頂けたら嬉しく思います。
今日の挿し絵代わりの写真は先日、都立薬草植物園で撮った花の写真です。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)