後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

老境をすごく楽しくする(2)自然界に遊び、自然にとけ込む

2016年07月28日 | 日記・エッセイ・コラム
老境の特典は自由に出来る時間に恵まれていることです。
自然の中へ思っきり飛び込んで遊べます。するとやがて自分の心が自然と溶け合って、一体になったような気分になります。恍惚の世界です。これこそ老境の幸せです。
若い間も自然の中で遊ぶことは出来ます。しかしどうしても仕事のことや子供の教育などの心配が頭をよぎります。自然と溶け合って恍惚の境地に遊ぶことは難しいものです。これは私の実体験でした。

さて自然界に遊ぶと言っても遊び方にはいろいろあります。
そこで老境を(1)体力のある60歳代、(2)体力が少し残っている70歳代、そして(3)体力が無くなる80歳代の三つの時期に分けて考えてみましょう。以下に私がどのように工夫して自然界と遊んだかをご紹介いたします。
勿論、自然との遊び方は人それぞれ千差万別です。皆様の遊び方を是非、コメントとして投稿して下さり、ご紹介して頂きたいとお願い申し上げます。

(1)体力のある60歳代の遊び
幸い私は甲斐駒岳の麓の山林の中に本当に小さな小屋を持っていました。42年前の1974年に完成したものです。建てるのを頼んだ地元の業者さんが木造ではすぐに腐って倒れてしまうと言って鉄筋コンクリート製にしてくれた小屋です。そのお陰で現在でも新築当時と変わらず山林の中に建っています。

この1番目の写真はその山林の中の小屋の写真です。
小屋の前にはイワナの登ってくる小川が清らかな音を立てて流れています。
中年の頃にも定期的に行って、小屋のペンキを塗り直していました。忙しくない時は小屋に4日程泊まったこともあります。
60歳代になり時間に余裕が出来てからは毎週一回は通うようになりました。
兎に角、行けば自然がいっぱいで面白いのです。
小川に2ケ所小さな橋を架け、回遊式の小道を作ります。時々イワナの姿が見えます。春ゼミが鳴いています。遠方で雉がケンケーンと鳴いています。小屋の向こう側をサルの家族がこちらを窺いながら遊んでいます。
ストーブに使う薪を近くの雑木林の中に拾いに行きます。ストーブを燃やしてみると煙突のさきから香の良い青い煙が出てきます。
60歳代にはこの小屋に年間40回以上行ったものです。自然界と遊ぶ魅力にひかれて何回も行きました。
60歳代は体力もあり、わざと厳寒の冬に泊まり、薪ストーブを楽しんだものです。

体力があると言っても中年の頃とは違います。以前は小屋に泊まって、白樺湖スキー場に行ったり、八ヶ岳や甲斐駒岳や地蔵岳に登ったものですが、流石にその体力は無くなりました。
60歳代は車で白樺美術館に行ったり八ヶ岳山岳有料道路を走ったりするだけになりました。それでも60歳代は足繁く山小屋に通い、自然界の中で遊んだものです。

さて私のもう一つの自然と遊ぶ趣味は50歳で始めたヨットの趣味です。

この2番目の写真は私が走らせているヨットの写真です。後ろの帆の下に私が一人で静かに座っています。帆に受ける風の強さを考えて走る方向を決めているところです。
このヨットの趣味は風まかせです。自分の努力では風の強弱や風向きはどうしようもないのです。その風は行く度に違います。
ですからヨットは、その日の風に合わせて走らせるのです。「風に舞う」という言葉がピッタリの趣味なのです。
文字通り自然と一緒になって遊ぶのです。60歳代は、毎週1回は係留地の土浦港へ通い、強風でも出艇しました。

(2)体力が少し残っている70歳代の遊び
体力が無くなるとヨットの重いセイルを一人で上げるのがきつくなってきます。体が硬くなって強風で傾いた甲板で動き回るのが怖くなります。ですから強風の時は出艇しません。キャビンの中で読書をしたり、料理を作ったりして遊びます。そして夕風に吹かれながら甲板に座ってビールを飲みます。そしてヨットに泊まるのです。夜の空に星が輝いています。自然が急に身近になります。
しかし体力の限界で75歳のときヨットの趣味を綺麗に止めてしまいました。
綺麗さっぱり止めましたが「ヨットを眺める趣味」は続いています。

この3番目の写真は最近、ヨットを眺めに行った江の島ヨットハーバーで撮った写真です。
座り込んでヨットをしげしげ眺めて時間を過ごすのです。それだけの趣味です。
眺める場所として、他に葉山マリーナや笠島マリーナにも時々行きます。眺めるだけの趣味になりましたが心は風と遊んでいます。

一方、山小屋の趣味はあまり体力が必要がないので70歳代は毎月2回は行きました。体力が衰えたので山登りはしません。
小屋の周りの自然とともに遊んだり、近所の花畑の写真を撮ったりして遊んでいます。

この4番目の写真は小屋の近所から見た甲斐駒岳の写真です。
体力が衰えてくると何故か風景そのものが一層美しく見えるように感じます。これも老境の特典なのでしょうか。

(3)体力が無くなる80歳代の遊び
ヨットの趣味は75歳で止めましたが山林の中の小屋に行って、自然の中で遊ぶことは現在でも続いています。
しかし山小屋までは中央高速道路経由で片道が約150Kmで往復300Kmのドライブです。体力が無くなるとそのドライブが辛くなって来ました。それで今年からか毎月1回位の小屋行きになっています。

代わりに自然がいっぱいの砂浜へ車を乗り入れて、海を何時までも眺めています。
湘南海岸で車を砂浜まで乗り入れて良い場所は茅ヶ崎の海岸と国府津の海岸の2ケ所だけです。

上の写真は先月行った茅ケ崎の砂浜の風景です。

一方山の自然の方は東京都の郊外にある自然豊かな都立公園や神奈川県立公園によく行きます。

この6番目の写真は神奈川県立の宮ケ瀬湖公園の風景です。

この他にいろいろな都立公園にはよく行きます。都立公園にこだわるのは駐車場がある上に、広大な林や湖が広がっているからです。その典型は水元公園や国立昭和記念公園です。
自分が住んでいる小金井市には小金井公園、武蔵野公園、野川公園などの都立公園があります。少し車を走らせれば都立浅間山公園や薬草植物園や神代植物公園や小宮公園などなどがあります。これらの公園は広大で自然林と芝生広場や池が心地良く配置されています。ゆっくり歩いていくと美しい景観が次第に変わっていきます。
公園を設計し、作った人が如何に強く自然を愛していたかが偲ばれるのです。

このように60歳代、70歳代、80歳代と次第に体力が衰えてきても自然の中で遊ぶことが出来るのです。
自然の風景に憧れ、自然と遊び、自然の中に溶け込んでいくと何も恐れることが無くなります。心配ごとも消えてしまいます。
あとは自然に還る自分が居るだけです。このようになると、嗚呼、老境こそ幸せな時期だなあと感じるのです。
今日は梅雨明け宣言のあった晴天の日です。自然を求めて奥多摩へにもドライブに行ってみようと思います。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)