後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

世界の戦争(1)第二次大戦後も多数の戦争が!

2017年04月26日 | 日記・エッセイ・コラム
昨日、「今日の日記、裏高尾に分け入り新緑の桂の林の写真を撮る」という記事を掲載しました。
そして林野庁が裏高尾に昭和3年に植林した1400本ほどの見事な桂の林をご紹介しました。
私は軍国主義の吹き荒れる昭和初期にこんな平和的な植林をしていた林野庁の役人の優しい心に感動を覚えました。
昭和3年から89年経過する現在までの間に、満州事変、上海事変、日中戦争、太平洋戦争とたて続けて戦争が起きました。さらに、2・26事件のようなクーデターも起きたのです。
そして戦後も朝鮮動乱やベトナム戦争や湾岸戦争、そしてイラク戦争などと戦争が絶え間なく続いています。
昨日、訪れた桂の樹々は裏高尾から、これらの戦争を昭和3年から静かに見てきたのです。
春の新緑、夏の濃い緑、秋の黄葉、冬の落葉と四季折々姿を変えながら、それでも静かに世界の戦争を見て来たのです。
この想いで新緑の桂の大木に長い間見とれていました。そして何故戦争が絶えないのかと思っていました。

この想いが帰宅後も続きました。そこで世界で起きた戦争を調べてみました。
以下は第二次世界大戦の終了した後で起きた戦争の一覧表です。
出典は、https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%88%A6%E4%BA%89%E4%B8%80%E8%A6%A7 です。
少し長いですが、、まずご覧ください。
(1)東西冷戦時代
1945年~1989年 - 冷戦・Category:冷戦
1945年~1949年 - インドネシア独立戦争
1945年~1954年 - 第一次インドシナ戦争
1946年~1949年 - ギリシャ内戦
1948年~1971年 - 印パ戦争(第一次~第三次)
1948年~1973年 - 中東戦争・Category:イスラエル・アラブ戦争
1948年 - 第一次中東戦争
1956年 - 第二次中東戦争
1967年 - 第三次中東戦争
1973年 - 第四次中東戦争
1948年~(継続) - パレスチナ紛争
1948年~(継続) - ミャンマー紛争
1949年~(継続) - 東トルキスタン紛争
1950年~1951年 - チベット紛争
1950年~1953年(事実上) - 朝鮮戦争・Category:朝鮮戦争
1954年~1962年 - アルジェリア戦争
1955年~1972年 - 第一次スーダン内戦
1956年 - ハンガリー動乱
1959年 - チベット動乱
1959年~1962年 - 中印国境紛争
1959年~1975年 - ラオス内戦
1960年~1965年 - コンゴ動乱
1960年~1996年 - グアテマラ内戦
1960年~1975年 - ベトナム戦争(第二次インドシナ戦争)・Category:ベトナム戦争
1961年 - キューバ危機
1961年 - クウェート出兵
1961年 - ゴア紛争
1961年~1962年 - 西イリアン紛争
1962年~1969年 - 北イエメン内戦
1962年~1963年 - ベネズエラの反乱
1963年~1968年 - アルジェリア・モロッコ国境紛争
1963年~1964年 - キプロス内戦
1963年~1966年 - マレーシア紛争(インドネシアのボルネオ介入)
1964年~(継続) - コロンビア紛争
1965年 - ドミニカ共和国内戦
1965年~1979年 - 南ローデシア紛争
1965年~1984年 - チャド内戦
1967年~1970年 - ビアフラ戦争
1968年 - プラハの春(チェコ事件、ソ連のチェコ介入)
1969年 - 中ソ国境紛争
1969年 - サッカー戦争
1969年~1998年 - 北アイルランド紛争
1969年~(継続) - フィリピン紛争
1970年 - ヨルダン内戦(黒い九月事件)
1971年~1992年 - カンボジア内戦
1971年~(継続) - カシミール紛争
1974年 - キプロス紛争
1975年~1989年 - ナミビア独立戦争
1975年~1990年 - レバノン内戦
1975年 - インドネシアの東ティモール侵攻
1975年~2002年 - アンゴラ内戦
1977年~1979年 - ウガンダ・タンザニア戦争
1978年~1988年 - オガデン戦争
1979年~(継続) - 西サハラ紛争
1979年 - 中越戦争
1979年~1989年 - ソビエト連邦のアフガニスタン侵攻
1979年~1990年 - ニカラグア内戦
1980年~1992年 - エルサルバドル内戦
1980年~1988年 - イラン・イラク戦争
1980年~(継続) - ペルー紛争
1982年 - フォークランド紛争(マルビーナス戦争)
1983年~2004年 - 第二次スーダン内戦
1983年 - グレナダ侵攻
1983年~2009年 - スリランカ内戦
1984年 - 中越国境紛争
1986年~1987年 - トヨタ戦争
1987年~(継続) - ブルンジ内戦
1988年~(継続) - ナゴルノ・カラバフ紛争
1989年~2001年 - アフガニスタン内戦
1989年~1992年 - 第一次南オセチア紛争
1989年 - パナマ侵攻

(2)冷戦後
1989年~1990年 - エチオピア内戦
1989年~1996年 - リベリア内戦
1990年~1994年 - ルワンダ紛争
1990年~1991年 - 湾岸戦争・Category:湾岸戦争
1991年~2001年 - シエラレオネ紛争
1991年~2000年 - ユーゴスラビア紛争
1991年 - 十日間戦争(スロベニア独立戦争)
1991年~1995年 - クロアチア戦争
1992年~1995年 - ボスニア紛争
1999年~2000年 - コソボ紛争
2001年 - マケドニア紛争
1991年~2001年 - ジブチ内戦
1991年~(継続) - ソマリア内戦
1991年~(継続) - カザマンス紛争
1992年~(継続) - オセチア・イングーシ紛争
1992年~1994年 - アブハジア紛争
1992年~(継続) - アルジェリア紛争
1994年 - イエメン内戦
1994年~1996年 - 第一次チェチェン紛争
1995年~1998年 - ハニーシュ群島紛争
1996年〜1998年 - 第一次コンゴ戦争
1998年~2000年 - エチオピア・エリトリア国境紛争
1998年~2002年 - 第二次コンゴ戦争
1998年~2001年 - ポソ宗教戦争
1999年~2009年 - 第二次チェチェン紛争
1999年 - 東ティモール紛争
1999年 - カルギル紛争
2000年~(継続) - インドネシア紛争

(3)21世紀になってから
2001年~2014年 - アメリカのアフガニスタン侵攻(対テロ戦争)
2001年~(継続) - パキスタン紛争
2002年~2003年 - コートジボワール内戦
2003年 - リベリア内戦
2003年~2011年 - イラク戦争・Category:イラク戦争
2003年~(継続) - ダルフール紛争
2004年~(継続) - サリン紛争
2004年~(継続) - タイ紛争
2004年~(継続) - ワジリスタン紛争
2006年 - 東ティモール内乱
2006年 - イスラエルのガザ侵攻・レバノン侵攻
2006年 - エチオピアのソマリア侵攻
2006年~2009年 - スリランカ内戦
2008年 - 第二次南オセチア紛争(グルジア紛争)
2008年~2009年 - イスラエルのガザ紛争
2011年 - リビア内戦
2011年~(継続) - シリア内戦
2012年~(継続) - マリ北部紛争
2014年 - イスラエルのガザ侵攻
2014年〜(継続) - 2014年ウクライナ内戦

この一覧表には日本人のあまり知らない戦争も沢山あります。
そして現在も継続中の戦争も数多くあるのに驚きます。
そこで今日から「世界の戦争」という連載を始めて、幾つかの戦争の原因を考えてみることにしました。
現在、北朝鮮と日米間の軍事力の対峙が危険な状況になっています。過去の戦争の原因を考え、北朝鮮との戦争回避も考えたいと思います。

次回は中越国境紛争を取り上げて、1984年にベトナムと、鄧小平の中国が戦った原因を考えてみます。
当時、中国の共産党員の友人から直接聞いた戦争の原因です。中国側の言う原因です。ベトナム側は当然、別の原因を考えているようです。

それにしても上記の「世界の戦争の一覧表」を見ていると、実に数多くの戦争が絶え間無く起きている事実に驚きます。粛然とします。
今日の挿し絵代わりの写真は、裏高尾の旧甲州街道で昨日撮って来た花々の写真です。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)













「今日の日記、裏高尾に分け入り新緑の桂の林の写真を撮る」

2017年04月26日 | 日記・エッセイ・コラム
裏高尾には約1400本の桂の木を昭和3年に林野庁が植えた見事な桂林があります。現在でも林野庁が木道を整備し、一般へ公開している場所です。今日の午後カメラを持って明るい緑の桂の林の光景を撮って来ました。
桂は私の大好きな木です。1980年に自宅の庭に植えたら成長が早くすぐに大木になってしまい困ったことになりました。折角、成長しましたが、泣く泣く切ってしまった苦い経験があります。
それ以来、山の桂を見つけて鑑賞することにしました。桂は秋になると美しく黄葉して,甘い独特の芳香を放ちます。
神代植物公園にも桂の林があります。
そんなことを考えながら木道の上を歩いて来ました。
新緑の写真をお楽しみ頂ければ嬉しく思います。









今年見ることが出来なかった甲州の桃の花と梅岩寺の枝垂れ桜

2017年04月26日 | 日記・エッセイ・コラム
花の命短しと言います。遠路はるばる見に行っても、まだ咲いていなっかたり、散ってしまっていて落胆することがあります。花の咲く時期は年々違うので丁度、満開の時に見に行けるとは限らないのです。
今年、見残し残念に思っている春の花を思い出しています。
そこで今日は昨年撮った甲州の桃の花と東京青梅市の梅岩寺の枝垂れ桜の写真をお送りします。

桃のほうは甲州の韮崎市の長府の桃の花を見に行きます。毎年、同じ場所に行って残雪の鳳凰三山の山稜を背景にした桃の花の写真を撮るのです。
桃畑の農家の人が寛大で花に触らない限り自由に写真を撮らせてくれます。
下に昨年の4月12日に撮った桃の花の写真をお送りいたします。
今日の挿絵代わりの写真は一昨日撮ってきた青梅市の梅岩寺の枝垂れ桜の写真です。

1番目の写真の背景は鳳凰三山の地蔵岳です。桃の花の梢と共に撮った風景です。

2番目の写真は梢の桃の花の写真です。

美味しい桃を鳳凰三山が見守って育てているように感じられる場所です。
さて次は青梅市の梅岩寺の枝垂れ桜の写真です。今年行きましたが全て散ってしまっていました。そこで去年の4月10日に撮った写真を送ります。

3番目の写真は梅岩寺に2本ある巨木の枝垂れ桜の左の木の上の方の枝の写真です。

4番目の写真は2本ある巨木の枝垂れ桜の右の木の上の方の枝の写真です。

5番目の写真は今年行った時の風景です。右の木が枝垂れ桜ですがご覧のように散ってしまっていました。しかし左の鬱金桜(ウコンザクラ)が見事な満開で落胆している私共を慰めてくれています。

さて桃の花の写真を一層深く楽しむように桃の花に関する漢詩をお送りいたします。
桃の花は隣の中国では紀元前のはるか以前から愛されていました。
詩経の中にある「桃夭」という詩を、http://manapedia.jp/text/3801 からご紹介いたします。
この漢詩では、嫁ぐ若い女性の美しさを桃の花のみずみずしい美しさに例えています。このことから桃夭とは「女性の嫁入り時、婚期」を意味するようにもなりました。

「桃夭」   (原文)

桃之夭夭
灼灼其華
之子于帰
宜其室家

桃之夭夭
有蕡其実
之子于帰
宜其家室

桃之夭夭
其葉蓁蓁
之子于帰
宜其家人


書き下し文

桃の夭夭(ようよう)たる
灼灼たる其の華
之の子于(ゆ)き帰(とつ)ぐ
其の室家に宜しからん

桃の夭夭たる
蕡たる有り其の実
之の子于き帰ぐ
其の家室に宜しからん

桃の夭夭たる
其の葉蓁蓁(しんしん)たり
之の子于き帰ぐ
其の家人に宜しからん

現代語訳(口語訳)

桃の木々の若々しさよ。
燃えるように盛んに咲く花よ。
(その花のように若く美しい)この子が嫁いでいく。
その嫁ぎ先にふさわしいだろう。

桃の木々の若々しさよ。
たわわに実る桃の実よ。
(その実のように子宝に恵まれるであろう)この子が嫁いでいく。
その嫁ぎ先にふさわしいだろう。

桃の木々の若々しさよ。
盛んに茂る桃の木の葉よ。
(その葉のように栄える家庭をもつであろう)この子が嫁いでいく。
その嫁ぎ先にふさわしいだろう。

上の漢詩は結婚披露宴でよく紹介される漢詩です。
桃の花の風景写真を2000年以上も前の中国人の詩とつなげて見るとまた一段と味わいが深くなります。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)
===参考====
詩経とは:
『詩経』は、中国最古の詩篇である。古くは単に「詩」と呼ばれ、また周代に作られたため「周詩」とも呼ばれる。儒教の基本経典・五経あるいは十三経の一。漢詩の祖型。古くから経典化されたが、内容・形式ともに文学作品(韻文)と見なしうる。もともと舞踊や楽曲を伴う歌謡であったと言われる。