後藤和弘のブログ

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トランプ大統領はやはり白人主義者!しかし閣僚が支えている

2017年08月22日 | 日記・エッセイ・コラム
トランプ大統領が最近、白人主義のKKK結社を擁護するような発言をして、アメリカ各界の激しい非難を浴びました。経済界の代表で構成した経済政策諮問会が解散したのです。今後、経済界の支援が受けにくくなったのです。
この動きはアメリカの社会を大統領みずからが分断することになり、アメリカ社会の混迷は深まるばかりです。
アメリカは1960年代にキング牧師の公民権運動で黒人差別を撤廃し、社会の正義を貫きました。その後も学校や会社での黒人差別の撤廃に血の滲むような努力をして来たのです。アメリカはあらゆる実生活の場面でやっと黒人差別を無くすことに成功したのです。そしてその集大成が黒人のオバマ大統領の誕生だったのです。
これでアメリカ人は世界中に対して自国の社会の理想と正義を誇れるようになったのです。
しかしトランプ大統領は、この理想的なアメリカ社会を分断し、理想を捨て去るような行為をしたのです。
マスコミ界はますます大統領非難を強めています。
この各界の非難をかわすために大統領は8月18日に、スティーブン・バノン首席戦略官兼上級顧問を辞めさせました。バノン氏は「反移民」「保護貿易」「米国優先」等の主唱者だったのです。これでケリー大統領首席補佐官を軸に路線転換が進むと予想されています。
このようにアメリカの中枢部は安定していませんが、アメリカの外交攻勢と世界への軍事力の展開は、オバマ政権の時代より強化されています。
オバマ政権時代の弱腰外交と消極的な軍事展開のおかげで中国が南シナ海に軍事基地を作ったり、北朝鮮が核弾頭長距離ミサイルを開発出来たという主張が度々なされています。
本来、アメリカ大統領は外交と軍事力展開には権力があります。しかし予算の編成権は議会にあります。
ですから予算の伴うメキシコ国境での壁の建設は一向に進みません。予算を必要とする公約は実行出来ないのです。
以上のような大統領の差別主義とマスコミ界との対立からトランプ大統領は辞任するのではないかという噂も新聞に出ています。
しかし私はトランプ大統領政権は非常に優秀な人材を集めているので、簡単には崩壊しないと考えています。
マスコミは大統領の極端なネットへの書き込みや人種差別的な発言を大げさに騒ぎ立てますが、閣僚はそれぞれの分担の仕事を静かに推進しているに違いありまん。
それではトランプ政権の閣僚の顔触れはどのようになっているでしょう?
http://www.johoseiri.net/entry/2016/12/13/070000 の情報を抜粋して下に示します。
1)インナーサークル(トランプ側近と身内):ペンス副大統領やクシュナー上級顧問等
2)軍人・強硬派:マクマスター補佐官、マティス国防長官、ケリー国土安全保障長官、セッションズ司法長官等
3)実業家:ムニューチン財務長官、ロス商務長官、コーン国家経済会議委員長等
4)論功行賞と女性:カーソン住宅都市開発長官、ヘイリー国連大使、デボス教育長官等
5) トランプ氏の意図が見える人事としては、通商強硬路線を取るライトハイザーUSTR長官やCO2規制の反対論者(プルイット環境保護局長官)、オバマケア反対論者(プライス厚生長官)等の閣僚入りが挙げられます。

6)大使人事では、親イスラエル派のフリードマン氏(弁護士)やウィリアム・ハガティ氏(民間コンサル会社在籍時に3年間東京に在住の知日派)、テリー・ブランスタッド氏(元アイオワ州知事/習主席の「長年の友人」)等、駐在国寄りのスタンスをもった人材が指名されました(テリー氏は緩衝役とみられる)。

以上を見やすく一覧表にしますと次のようになります。
副大統領:マイク・ペンス氏:(元インディアナ州知事)
大統領首席補佐官:ジョン・ケリー氏(元米南方軍前司令官・元海兵隊大将)
大統領上級顧問:ジャレッド・クシュナー(実業家、トランプ氏娘婿)
国家安全保障担当大統領補佐官:ハーバード・マクマスター氏(元陸軍中将)
大統領補佐官兼国家経済会議議長:ゲーリー・コーン氏(元ゴールドマンサックス社長兼COO)
米通商代表部(USTR)代表:ロバート・ライトハイザー氏(元USTR次席代表)
通商製造政策局長:ピーター・ナバロ氏(元カリフォルニア大教授)
国務長官:レックス・ティラーソン氏(元エクソン・モービル会長兼CEO)
国防長官:ジェームズ・マティス氏(元中央軍司令官)
中央情報局(CIA)長官:マイク・ポンペオ氏(元共和党下院議員)
国家情報長官:ダン・コーツ氏(前上院議員)
司法長官:ジェフ・セッションズ氏(元共和党上院議員)
財務長官:スティーブン・ムニューチン氏(元ゴールドマンサックス幹部)
商務長官:ウィルバー・ロス氏(元「WLロス&カンパニー」会長)
国連大使ニッキー・ヘイリー氏(元サウスカロライナ州知事)
運輸長官:イレイン・チャオ氏(元労働長官)
内務長官:ライアン・ジンキ(元共和党下院議員)
環境保護局長官:スコット・プルイット氏(元オクラホマ州司法長官)
エネルギー長官:リック・ペリー氏(元テキサス州知事)
保健福祉長官:トム・プライス氏(元共和党下院議員)
住宅都市開発長官:ベン・カーソン氏(元神経外科医)
中小企業庁長官:リンダ・マクマホン氏(プロレス団体WWE創設者)
労働長官:アレクサンダー・アコスタ氏(元フロリダ国際大学法科大学院長)
教育長官:ベッツィ・デボス氏(慈善活動家)
農務長官:ソニー・パーデュー氏(前ジョージア州知事)

上の一覧表を見ると優秀な軍人の将官や州知事経験者、実業家の成功者たちが目立ちます。
確かに従来の政界での大物政治家はいません。
しかしアメリカの各界の成功者の特徴は、柔軟な思考力と独創性を持っていることです。
従って私はトランプ大統領の政権は安定して大国アメリカを管理、運営して行くと考えています。
今後もトランプ大統領は数々の物議をかもすような書き込みをネット上にするでしょうが、日本のマスコミはもっともっと閣僚たちの活動に関する報道をしてもらいたいと願っています。

今日の挿し絵代わりの写真は「KITAHOのデジカメ散歩」、http://kitaho321.blog25.fc2.com/page-1.html からお借りしました。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたします。後藤和弘(藤山杜人)

1番目の写真は、ホトトギスの一種です。

2番目の写真は、ヤブランです。

3番目の写真は、ナツズイセンです。

4番目の写真は、ツリガネニンkジンです。

5番目の写真は、レンゲショウマです。