『特攻攻撃が与えた意外に大きい連合国側の損害の一覧』という記事を8月14日 に掲載しました。
その記事の中で、連合国側が受けた損害について、アーネスト・キング海軍元帥の次のような報告をご紹介しました。
「4月6日からはじまった沖縄沖での日本機の攻撃は、いままで嘗てなかった激烈なものだった。この特攻戦は凄惨を極めた。(略)海上では戦死行方不明4907名、戦傷4824名であった。 艦船は沈没36隻、損傷368隻であり、飛行機の喪失は763機であった。」
(出典は、 List of United States Navy losses in World War II、https://en.wikipedia.org/wiki/List_of_United_States_Navy_losses_in_World_War_II です。
日本語は、https://matome.naver.jp/odai/2144809749091311801 にあります。)
この沖縄戦での損害の数字は、マッカーサー太平洋戦域連合軍総司令官と太平洋艦隊司令長官のニミッツ元帥の報告とほぼ同じなので正確な損害数と考えられます。
表題の大破した空母、駆逐艦などの数を404艦艇としているのは、アーネスト・キング海軍元帥の報告の中の沈没36隻と損傷368隻の合計を示した数字です。航空機の763機はアーネスト・キング海軍元帥の報告の中の数字をそのまま示したのです。
その上、日本軍の特攻は1944年10月のフィリピン沖で始まっていますので連合国側の特攻から受けた損害は上の数字より大きなものにまります。
特攻が開始された1944年10月から終戦までのわずか10ヶ月間に、米海軍史上最大の損害を与えたのです。その損害の内訳は次の通りです。
(1)特攻で撃沈された艦船と廃艦、
撃沈・廃艦の総合計 護衛空母4隻 駆逐艦38隻 他28隻 合計70隻
(2)特攻で撃破された艦船
正規(含軽空母)空母20隻 護衛空母13隻 戦艦11隻 巡洋艦12隻 駆逐艦150隻 その他100隻以上 合計300隻以上(撃破の内108隻は戦闘行動が不可能になる深刻な損害)
一方、太平洋戦争中日米水上艦船がいたるところで激しい海上戦を展開しましたが、それで失われた米駆逐艦は16隻、また日独潜水艦が沈めた米駆逐艦15隻で合計31隻にすぎないところを見れば、たった10か月の特攻攻撃期間で駆逐艦38隻を沈めたのは特攻攻撃によるものだったのです。
また特攻で損傷した艦、300隻以上は沈みはしませんでしたが戦闘能力は無くなったのです。
日本軍は大戦中50000機の航空機を損失しましたが、その内のわずか2550機の5%程度の特攻機がこれだけの戦果を挙げたのです。
============================================
以上のように特攻攻撃は大きな戦果を挙げたのですが、占領軍GHQはこの事実の日本における報道を規制したのです。日本の軍国主義が復活する原因になりそうな全ての種類の情報を秘密にしたのです。そして日本人の自信を失わせるために「自虐史観」を教育したのです。
以上の趣旨の記事でした。
それに対して趣味人倶楽部で頂いたコメントは以下のようなものでした。
===趣味人倶楽部で頂いたコメント===========================
つーさんさん 2017年08月15日 21:42
素晴らしい分析だと思います。わたしも特攻はほとんど意味のないものだと考えていました。ほめられた作戦ではないですが、特攻に参加した戦士としてはありがたい評価ではないでしょうか。もっと、おおやけにして欲しいと思います。ただし、「特攻のような作戦は取るべきではない」という文言のもとにです。
MMさん 2017年08月15日 22:26
うーん。興味ある資料です。私も特攻というのは殆ど実質的な意味がない作戦だとばかり思っていました。本日NHKでインパール作戦の番組をやっていたので見てましたが、戦争は極力避けるべき手段です。ただ、戦争経験の年配者がとにかく戦争は嫌だという意見を聞くと、時々疑問は感じます。平和は結局自分だけが戦争をしないというだけでは達成されないのも事実だと感じています。
戦没者のご冥福をお祈り申し上げます。
きんときさん 2017年08月15日 10:25
そうだったんですか、彼等が無駄死にをしていなかったことが分かりました。
同年代の私、生きて、昔を偲んで居ますが、段々分かってくるにつれ、若い遺影が安らかに眠ってくれ、と祈るばかり。
リタさん 2017年08月15日 10:50
特攻に参加させられた若者たちのことを思うと本当に哀しくなります。こんな作戦を考え出した当時の軍部の狂気を改めて認識させられます
今回は特攻の戦果について語られていますが、その戦果が日本人の怖さ、狂気を米軍に実感させて本土決戦の困難さを思い起こさせたのではないか。その恐怖心が皮肉にも米軍の損害を減少させるために原爆投下に結び付いた一因ではないかとも思っています。
特攻で亡くなった方々にはつらい言い方ではありますが戦争というものはそういう狂気が狂気の連鎖を起こす残酷なものだと思います。
だからこそ彼らの死を無駄にしないためにも
現代の我々日本人は不戦の誓いを持ち続けなければならないと思います。
でいしゅうさん 2017年08月15日 10:07
2005年8月31日に知覧へ行きました。壁の写真で探すと、地元出身の特攻隊員もいました。童顔の隊員がほとんどでした。
城山三郎著の指揮官たちの特攻には「花びらのような幸福は、花びらよりも早く散り、枯れ枝の悲しみだけが永く残る」とあります。
おどけ顔写して逝きし雲の峰 蛍となりて帰らむ母のもと
===FaceBookで頂いたコメント===============
Moritoshi Hiramine
ありがとうございます。今、好戦的過ぎる発言に 世界の注目が 極東と 二人の 指導者 に注がれています。 この戦争は始めては、いけません! 祈るのみ!
8月15日 9:03
Moritoshi Hiramine 理路 と言うものは、そのような発言に 在るのだと考えて共鳴します! その うえで、 愛国精神で 特攻した青年のみたまには、礼と感謝を 捧げる 人々に 共鳴し、私も 実践します。
8月16日 19:59
矢野 信保
戦争というものは、どちらかがよほど一方的に理不尽にしかけたのでなければ、どちらが悪いと一方的に決めつけることは出来ません。前の戦争についても、一方的に日本だけの責任にするのは間違っています。しかし、戦争は、どちらも人間を獣にしてしまい、多くの犠牲なしではすみません。戦争にならない様に政府は最大限の努力をしなければなりませんが、一方あらゆる事態に備えて国民を守る方策をとる責任があります。災害に対してあらゆる備えをせず、そういうことは起こらないだろうから、備えをしない、というのは怠慢です。戦争に対しても同じことがいえます。私達は、その上で戦争にならないよう祈りたいと思います。
8月15日 12:34
高間 一平
自殺を罪と取る西洋の宗教 英雄とみなす東洋の宗教 この差が 今のテロにつながってその現実に出ています、亡くなられた方には失礼ですが 特攻とは自殺をとか書き換えれば 例え家族のため でも 馬鹿げた行動なのですね 家族も生きていてくれた方が良かったに違いない。戦争を美化する事自体が特攻になっていく、今の北朝鮮については 戦争にはならないでしょう、彼が隠れ始めているのは 戦争より 暗殺が唯一の平和対策だから 世界はそこに行くのを彼も知っているからでしょう、しかし 洗脳されてしまった 軍部が 特攻精神で 馬鹿をする可能性は十分あり得ることです。
8月15日 14:01
矢野 信保
一旦戦争が起きたら、国民として自分の国の為に戦争に出向くか、反対して刑務所に行くか、選ばねばなりません。戦争美化とか言う前に、特攻で出撃した人たちがどの様な思いで出撃されたか、遺された遺書をじっくり読んで考える時をもちたいと思います。
8月15日 21:07
高間 一平
戦争時の行動を美しくいうことも犯罪に近いと思っています 事実を正確に伝えてこそ 平和に貢献します
8月16日 6:42
浦野 明人
特攻隊でこの様な卑怯な指揮官もいたのです。
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/.../q12106139537...
もっと見る
特攻隊指示者で戦後逃げて生き延びたのは誰?
detail.chiebukuro.yahoo.co.jp
8月16日 9:53
中村 正彦
昨日のN H K スペシャル でもインパール作戦を報道していましたが、人命軽視の参謀による強行的な行軍と 死ぬ事を目的とするその思想が多くの犠牲者を出した原因である事は明白です。
8月16日 17:30
その他、多数。
=========================================
以上のように特攻隊が連合国側に大きな損害を与えた事実を知らなかった日本人が多かったのです。
このような事実は正しい歴史的実として再度、掲載すべきと思い、ここに掲載します。
誤解の無いように書き加えておきます。特攻隊の与えた損害がどんなに大きくても、このような非人間的な攻撃方法は未来永劫に厳禁すべきです。
その記事の中で、連合国側が受けた損害について、アーネスト・キング海軍元帥の次のような報告をご紹介しました。
「4月6日からはじまった沖縄沖での日本機の攻撃は、いままで嘗てなかった激烈なものだった。この特攻戦は凄惨を極めた。(略)海上では戦死行方不明4907名、戦傷4824名であった。 艦船は沈没36隻、損傷368隻であり、飛行機の喪失は763機であった。」
(出典は、 List of United States Navy losses in World War II、https://en.wikipedia.org/wiki/List_of_United_States_Navy_losses_in_World_War_II です。
日本語は、https://matome.naver.jp/odai/2144809749091311801 にあります。)
この沖縄戦での損害の数字は、マッカーサー太平洋戦域連合軍総司令官と太平洋艦隊司令長官のニミッツ元帥の報告とほぼ同じなので正確な損害数と考えられます。
表題の大破した空母、駆逐艦などの数を404艦艇としているのは、アーネスト・キング海軍元帥の報告の中の沈没36隻と損傷368隻の合計を示した数字です。航空機の763機はアーネスト・キング海軍元帥の報告の中の数字をそのまま示したのです。
その上、日本軍の特攻は1944年10月のフィリピン沖で始まっていますので連合国側の特攻から受けた損害は上の数字より大きなものにまります。
特攻が開始された1944年10月から終戦までのわずか10ヶ月間に、米海軍史上最大の損害を与えたのです。その損害の内訳は次の通りです。
(1)特攻で撃沈された艦船と廃艦、
撃沈・廃艦の総合計 護衛空母4隻 駆逐艦38隻 他28隻 合計70隻
(2)特攻で撃破された艦船
正規(含軽空母)空母20隻 護衛空母13隻 戦艦11隻 巡洋艦12隻 駆逐艦150隻 その他100隻以上 合計300隻以上(撃破の内108隻は戦闘行動が不可能になる深刻な損害)
一方、太平洋戦争中日米水上艦船がいたるところで激しい海上戦を展開しましたが、それで失われた米駆逐艦は16隻、また日独潜水艦が沈めた米駆逐艦15隻で合計31隻にすぎないところを見れば、たった10か月の特攻攻撃期間で駆逐艦38隻を沈めたのは特攻攻撃によるものだったのです。
また特攻で損傷した艦、300隻以上は沈みはしませんでしたが戦闘能力は無くなったのです。
日本軍は大戦中50000機の航空機を損失しましたが、その内のわずか2550機の5%程度の特攻機がこれだけの戦果を挙げたのです。
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以上のように特攻攻撃は大きな戦果を挙げたのですが、占領軍GHQはこの事実の日本における報道を規制したのです。日本の軍国主義が復活する原因になりそうな全ての種類の情報を秘密にしたのです。そして日本人の自信を失わせるために「自虐史観」を教育したのです。
以上の趣旨の記事でした。
それに対して趣味人倶楽部で頂いたコメントは以下のようなものでした。
===趣味人倶楽部で頂いたコメント===========================
つーさんさん 2017年08月15日 21:42
素晴らしい分析だと思います。わたしも特攻はほとんど意味のないものだと考えていました。ほめられた作戦ではないですが、特攻に参加した戦士としてはありがたい評価ではないでしょうか。もっと、おおやけにして欲しいと思います。ただし、「特攻のような作戦は取るべきではない」という文言のもとにです。
MMさん 2017年08月15日 22:26
うーん。興味ある資料です。私も特攻というのは殆ど実質的な意味がない作戦だとばかり思っていました。本日NHKでインパール作戦の番組をやっていたので見てましたが、戦争は極力避けるべき手段です。ただ、戦争経験の年配者がとにかく戦争は嫌だという意見を聞くと、時々疑問は感じます。平和は結局自分だけが戦争をしないというだけでは達成されないのも事実だと感じています。
戦没者のご冥福をお祈り申し上げます。
きんときさん 2017年08月15日 10:25
そうだったんですか、彼等が無駄死にをしていなかったことが分かりました。
同年代の私、生きて、昔を偲んで居ますが、段々分かってくるにつれ、若い遺影が安らかに眠ってくれ、と祈るばかり。
リタさん 2017年08月15日 10:50
特攻に参加させられた若者たちのことを思うと本当に哀しくなります。こんな作戦を考え出した当時の軍部の狂気を改めて認識させられます
今回は特攻の戦果について語られていますが、その戦果が日本人の怖さ、狂気を米軍に実感させて本土決戦の困難さを思い起こさせたのではないか。その恐怖心が皮肉にも米軍の損害を減少させるために原爆投下に結び付いた一因ではないかとも思っています。
特攻で亡くなった方々にはつらい言い方ではありますが戦争というものはそういう狂気が狂気の連鎖を起こす残酷なものだと思います。
だからこそ彼らの死を無駄にしないためにも
現代の我々日本人は不戦の誓いを持ち続けなければならないと思います。
でいしゅうさん 2017年08月15日 10:07
2005年8月31日に知覧へ行きました。壁の写真で探すと、地元出身の特攻隊員もいました。童顔の隊員がほとんどでした。
城山三郎著の指揮官たちの特攻には「花びらのような幸福は、花びらよりも早く散り、枯れ枝の悲しみだけが永く残る」とあります。
おどけ顔写して逝きし雲の峰 蛍となりて帰らむ母のもと
===FaceBookで頂いたコメント===============
Moritoshi Hiramine
ありがとうございます。今、好戦的過ぎる発言に 世界の注目が 極東と 二人の 指導者 に注がれています。 この戦争は始めては、いけません! 祈るのみ!
8月15日 9:03
Moritoshi Hiramine 理路 と言うものは、そのような発言に 在るのだと考えて共鳴します! その うえで、 愛国精神で 特攻した青年のみたまには、礼と感謝を 捧げる 人々に 共鳴し、私も 実践します。
8月16日 19:59
矢野 信保
戦争というものは、どちらかがよほど一方的に理不尽にしかけたのでなければ、どちらが悪いと一方的に決めつけることは出来ません。前の戦争についても、一方的に日本だけの責任にするのは間違っています。しかし、戦争は、どちらも人間を獣にしてしまい、多くの犠牲なしではすみません。戦争にならない様に政府は最大限の努力をしなければなりませんが、一方あらゆる事態に備えて国民を守る方策をとる責任があります。災害に対してあらゆる備えをせず、そういうことは起こらないだろうから、備えをしない、というのは怠慢です。戦争に対しても同じことがいえます。私達は、その上で戦争にならないよう祈りたいと思います。
8月15日 12:34
高間 一平
自殺を罪と取る西洋の宗教 英雄とみなす東洋の宗教 この差が 今のテロにつながってその現実に出ています、亡くなられた方には失礼ですが 特攻とは自殺をとか書き換えれば 例え家族のため でも 馬鹿げた行動なのですね 家族も生きていてくれた方が良かったに違いない。戦争を美化する事自体が特攻になっていく、今の北朝鮮については 戦争にはならないでしょう、彼が隠れ始めているのは 戦争より 暗殺が唯一の平和対策だから 世界はそこに行くのを彼も知っているからでしょう、しかし 洗脳されてしまった 軍部が 特攻精神で 馬鹿をする可能性は十分あり得ることです。
8月15日 14:01
矢野 信保
一旦戦争が起きたら、国民として自分の国の為に戦争に出向くか、反対して刑務所に行くか、選ばねばなりません。戦争美化とか言う前に、特攻で出撃した人たちがどの様な思いで出撃されたか、遺された遺書をじっくり読んで考える時をもちたいと思います。
8月15日 21:07
高間 一平
戦争時の行動を美しくいうことも犯罪に近いと思っています 事実を正確に伝えてこそ 平和に貢献します
8月16日 6:42
浦野 明人
特攻隊でこの様な卑怯な指揮官もいたのです。
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/.../q12106139537...
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特攻隊指示者で戦後逃げて生き延びたのは誰?
detail.chiebukuro.yahoo.co.jp
8月16日 9:53
中村 正彦
昨日のN H K スペシャル でもインパール作戦を報道していましたが、人命軽視の参謀による強行的な行軍と 死ぬ事を目的とするその思想が多くの犠牲者を出した原因である事は明白です。
8月16日 17:30
その他、多数。
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以上のように特攻隊が連合国側に大きな損害を与えた事実を知らなかった日本人が多かったのです。
このような事実は正しい歴史的実として再度、掲載すべきと思い、ここに掲載します。
誤解の無いように書き加えておきます。特攻隊の与えた損害がどんなに大きくても、このような非人間的な攻撃方法は未来永劫に厳禁すべきです。