江沢民は中国共産党の歴史的な汚点でした。実父の江世俊が日本軍の支援で出来た汪兆銘、南京政府のスパイ部門の高官だったのです。つまり漢奸の息子だったのです。共産党に入党する資格など無かったのです。
それが鄧小平の後の共産党総書記になり、常軌を逸した数々の反日政策を実施したのです。
この反日政策については2018年08月22日に掲載した『今年は日中平和条約40周年(3)江沢民の反日政策と中国の高度成長』に詳しく書いてあります。
今日は江沢民の実父の江世俊が日本軍側に協力した事実とそれを明るみし、投獄された呂加平を近習平が2016年に釈放した事実を説明いたします。
この事は習近平の中国と日本との関係の将来を考える上で一つの重要な足掛かりになるのです。
話は1940前後の上海から最近の習近平まで関係する複雑な話なので、分かり易く個条書きにします。
(1)日本軍は上海にスパイ・謀略組織を作った。
この組織は上海のジェスフィールド路76号という地名にあったことから、ジェスフィールド機関と呼ばれていました。
土肥原機関や梅機関に属していた特務機関で、親日派中国人により構成されていました。江沢民の実父の江世俊もこの機関に関係していたと考えられます。
(2)1940年に日本軍の支援で出来た汪兆銘、南京政府はこのジェスフィールド機関をそのまま引き受け、南京政府の務特機関とします。江沢民の実父の江世俊はこの特務機関の高官でした。
1番目の写真は南京政府主席の汪兆銘が自分の軍隊を閲兵している場面です。
この南京政府は1945年の日本の敗戦とともに消滅し、政府の要人や高官は漢奸として処刑されます。汪兆銘は日本に逃れ名古屋ですぐに病死しました。
南京政府は日本側へ協力し、日本軍の武力を背景にして重慶の蒋介石政権に対抗したのです。
(3)江沢民の実父が日本軍側に協力した事実を公表した者は中国政府によって皆投獄された。
江沢民が上海閥として頭角を表すようになると彼の実父のことを公表する者も出て来たのです。
しかし江沢民の実力を買っていた鄧小平はその情報を無視します。そして江沢民の秘密を暴露した者はみな官憲によって逮捕、監禁されたのです。
(4)江沢民に引き上げらた胡錦濤も江沢民の実父のことは「臭いものに蓋をする」をしたのです。恩義のある江沢民の弱点を暴くことが出来なかったのです。
(5)現在の国家主席の近習平は江沢民には何の恩義もありません。その上、江沢民の残存勢力を現在の政権中枢から排除したいのです。
ですから近習平は投獄されていた呂加平を2016年に釈放したのです。
軍隊を完全に掌握した近習平は政権運営に自信が出来たのです。
(6)江沢民の実父が日本軍側に協力した事実は中国共産党の正史には書かれないでしょう。それは単なる噂として次第に忘れられる運命にあります。
以上の経緯から近習平は世界の大国になった中国の運営に自信を持ち、今後は「一帯一路」のようなグローバルな政策に力を入れると考えられます。
日本をアメリカからなるべく引き離し、中国のグローバルな政策へ協力させるのが中国にとって得策なのです。
最近、ゆっくりながら確実に進行している日中友好の動きは今後10年位は続くでしょう。
それはそれとして、
今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)
===参考資料========================
「一帯一路提唱5周年 習近平氏が新国際秩序作りを強調」2018.8.27
https://www.sankei.com/world/news/180827/wor1808270020-n1.html
【北京=藤本欣也】中国の習近平国家主席が現代版シルクロード経済圏構想として「一帯一路」を提唱してから5年になるのを記念し、北京の人民大会堂で27日、「一帯一路推進5周年座談会」が催された。
習氏は重要講話を発表し、一帯一路について「世界の統治システムを改革するために新たな構想とプランを提供したものだ」と意義を強調、中国主導による新たな国際秩序作りに改めて意欲を示した。
一帯一路をめぐっては、習氏が2013年9月7日、カザフスタンで「シルクロード経済ベルト(一帯)」の共同建設構想を発表。10月には、インドネシアで「21世紀の海上シルクロード(一路)」の共同建設を提唱した。以後、統合されて一帯一路と呼ばれるが、最近は“脱シルクロード化”が進み、中国はオセアニアや中南米地域などからも参加国を募り、巨大経済圏の構築を目指している。
それが鄧小平の後の共産党総書記になり、常軌を逸した数々の反日政策を実施したのです。
この反日政策については2018年08月22日に掲載した『今年は日中平和条約40周年(3)江沢民の反日政策と中国の高度成長』に詳しく書いてあります。
今日は江沢民の実父の江世俊が日本軍側に協力した事実とそれを明るみし、投獄された呂加平を近習平が2016年に釈放した事実を説明いたします。
この事は習近平の中国と日本との関係の将来を考える上で一つの重要な足掛かりになるのです。
話は1940前後の上海から最近の習近平まで関係する複雑な話なので、分かり易く個条書きにします。
(1)日本軍は上海にスパイ・謀略組織を作った。
この組織は上海のジェスフィールド路76号という地名にあったことから、ジェスフィールド機関と呼ばれていました。
土肥原機関や梅機関に属していた特務機関で、親日派中国人により構成されていました。江沢民の実父の江世俊もこの機関に関係していたと考えられます。
(2)1940年に日本軍の支援で出来た汪兆銘、南京政府はこのジェスフィールド機関をそのまま引き受け、南京政府の務特機関とします。江沢民の実父の江世俊はこの特務機関の高官でした。
1番目の写真は南京政府主席の汪兆銘が自分の軍隊を閲兵している場面です。
この南京政府は1945年の日本の敗戦とともに消滅し、政府の要人や高官は漢奸として処刑されます。汪兆銘は日本に逃れ名古屋ですぐに病死しました。
南京政府は日本側へ協力し、日本軍の武力を背景にして重慶の蒋介石政権に対抗したのです。
(3)江沢民の実父が日本軍側に協力した事実を公表した者は中国政府によって皆投獄された。
江沢民が上海閥として頭角を表すようになると彼の実父のことを公表する者も出て来たのです。
しかし江沢民の実力を買っていた鄧小平はその情報を無視します。そして江沢民の秘密を暴露した者はみな官憲によって逮捕、監禁されたのです。
(4)江沢民に引き上げらた胡錦濤も江沢民の実父のことは「臭いものに蓋をする」をしたのです。恩義のある江沢民の弱点を暴くことが出来なかったのです。
(5)現在の国家主席の近習平は江沢民には何の恩義もありません。その上、江沢民の残存勢力を現在の政権中枢から排除したいのです。
ですから近習平は投獄されていた呂加平を2016年に釈放したのです。
軍隊を完全に掌握した近習平は政権運営に自信が出来たのです。
(6)江沢民の実父が日本軍側に協力した事実は中国共産党の正史には書かれないでしょう。それは単なる噂として次第に忘れられる運命にあります。
以上の経緯から近習平は世界の大国になった中国の運営に自信を持ち、今後は「一帯一路」のようなグローバルな政策に力を入れると考えられます。
日本をアメリカからなるべく引き離し、中国のグローバルな政策へ協力させるのが中国にとって得策なのです。
最近、ゆっくりながら確実に進行している日中友好の動きは今後10年位は続くでしょう。
それはそれとして、
今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)
===参考資料========================
「一帯一路提唱5周年 習近平氏が新国際秩序作りを強調」2018.8.27
https://www.sankei.com/world/news/180827/wor1808270020-n1.html
【北京=藤本欣也】中国の習近平国家主席が現代版シルクロード経済圏構想として「一帯一路」を提唱してから5年になるのを記念し、北京の人民大会堂で27日、「一帯一路推進5周年座談会」が催された。
習氏は重要講話を発表し、一帯一路について「世界の統治システムを改革するために新たな構想とプランを提供したものだ」と意義を強調、中国主導による新たな国際秩序作りに改めて意欲を示した。
一帯一路をめぐっては、習氏が2013年9月7日、カザフスタンで「シルクロード経済ベルト(一帯)」の共同建設構想を発表。10月には、インドネシアで「21世紀の海上シルクロード(一路)」の共同建設を提唱した。以後、統合されて一帯一路と呼ばれるが、最近は“脱シルクロード化”が進み、中国はオセアニアや中南米地域などからも参加国を募り、巨大経済圏の構築を目指している。