トランプ大統領が黒人差別反対デモの鎮圧に軍隊を使うと言ったことで黒人を支持するデモが全米とヨーロッパの主要な都市で行われています。まさしく欧米社会は広汎な黒人差別反対運動で揺れ動いているのです。
しかし日本では黒人差別反対デモなど気配もありません。
そこで今日は黒人差別反対のデモが何故日本で起きないのかという問題を考えてみたいと思います。
その前に次の2つの短い記事をご覧ください。
(1)黒人差別反対のデモが全米50都市に拡大
「全米25都市で夜間外出禁止 黒人暴行死、デモ広がる」、https://www.nikkei.com/article/DGXMZO59803160R30C20A5I00000/
【シリコンバレー=佐藤浩実】米白人警官の暴行による黒人死亡事件で30日、米メディアによると抗議活動が50都市に拡大し、25都市以上が夜間外出禁止令を出した。軍による治安維持に乗り出す州もある。ただ人種問題に根ざす抗議活動を抑え込むと火に油を注ぎかねず、当局は難しい対応を迫られている。
30日もニューヨークなど全米各地で大規模なデモが続いた。ロサンゼルスやシカゴなど25都市以上が夜間の外出禁止令を出した。ミネソタ州のワルツ知事は最大で1万3千人強の州兵をミネアポリスの監視に充てると表明。国防総省も陸軍を動員する準備に入った。
発端はミネソタ州ミネアポリスで5月25日に黒人のジョージ・フロイドさんが白人警官の暴行を受け、その後死亡した事件だ。「息ができない」と助けを求めるフロイドさんの姿を現場に居合わせた市民がSNS(交流サイト)に投稿した。警官は29日に殺人容疑で逮捕されたが、抗議活動は収まる気配がない。・・・以下省略します。
1番目の写真は警察署の建物も放火された光景です。写真の出典は、https://news.yahoo.co.jp/byline/inosehijiri/20200529-00180916/ です。
2番目の写真は米国の一部で抗議活動が過激化している光景です。(5月30日、ミネソタ州)
写真の出典は、https://www.nikkei.com/article/DGXMZO59803160R30C20A5I00000/ です。
3番目の写真はシカゴでデモ参加者が市営バスの屋根に上り、「正義がない限り、平和はない」と訴えた光景です。
写真の出典は、https://www.nikkei.com/article/DGXMZO59803160R30C20A5I00000/ です。
(2)ヨーロッパでも黒人差別反対のデモが広がっている様子
「 欧州でも抗議デモ 数千人参加、差別に怒り―米黒人拘束死」
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020060100650&g=int
以下の記事は、5月31日、ベルリンの米大使館前で、黒人死亡事件をめぐりプラカードを掲げて抗議する人(EPA時事)の写真の下の記事です。
【ベルリン時事】米ミネソタ州で黒人男性が白人警官に拘束されて死亡した事件をめぐり、ドイツや英国など欧州でも、数千人規模の抗議デモが続発している。米国同様に移民が多い欧州にも、人種差別への怒りが波及している形だ。
「白人優位を扇動」 米歌手のT・スウィフトさん、トランプ米大統領を批判
ベルリンでは新型コロナウイルスによるデモの人数制限が撤廃された5月30日、米国大使館前に約2000人が集結。「(事件被害者の)ジョージ・フロイドに正義を」「警察の差別的暴力に反対」などのスローガンを掲げて抗議した。31日にも、ブランデンブルク門など中心部で約1500人が行進。参加者の多くがマスクを着け、距離を取りつつ抗議した。
英BBCによると、ロンドンでも31日、米大使館前やトラファルガー広場などで、数千人が「黒人の命は重要だ」などと書かれたプラカードを掲げて練り歩いた。デンマークのメディアによると、コペンハーゲンでも同日、米大使館前などで抗議デモが起きた。
(3)黒人差別反対のデモが何故日本で起きないのか?
日本には日本の事情があるのです。黒人差別反対のデモが日本で起きない理由は次のように考えられます。
1 白人と黒人の対立は19世紀の黒人奴隷制度の確立以来の歴史があるので、差別反対のデモなどでは解消しない。何もしないのが正しい態度だ。
2 アメリカやヨーロッパは日本とは異質の世界だから日本は黒人差別反対の騒ぎに巻きまれる必要はない。
以上のようなものが日本人の心情ではないでしょうか?
しかしこのままで良いものでしょうか?日本人も人類のメンバーとしてアメリカの黒人差別には反対すべきではないでしょうか?
日本にそんな気配も無いことに私は危惧しています。日本人には人種を超えたヒューマニズムは無いのでしょうか?
皆さまのご意見を頂ければ嬉しく存じます。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。 後藤和弘(藤山杜人)
しかし日本では黒人差別反対デモなど気配もありません。
そこで今日は黒人差別反対のデモが何故日本で起きないのかという問題を考えてみたいと思います。
その前に次の2つの短い記事をご覧ください。
(1)黒人差別反対のデモが全米50都市に拡大
「全米25都市で夜間外出禁止 黒人暴行死、デモ広がる」、https://www.nikkei.com/article/DGXMZO59803160R30C20A5I00000/
【シリコンバレー=佐藤浩実】米白人警官の暴行による黒人死亡事件で30日、米メディアによると抗議活動が50都市に拡大し、25都市以上が夜間外出禁止令を出した。軍による治安維持に乗り出す州もある。ただ人種問題に根ざす抗議活動を抑え込むと火に油を注ぎかねず、当局は難しい対応を迫られている。
30日もニューヨークなど全米各地で大規模なデモが続いた。ロサンゼルスやシカゴなど25都市以上が夜間の外出禁止令を出した。ミネソタ州のワルツ知事は最大で1万3千人強の州兵をミネアポリスの監視に充てると表明。国防総省も陸軍を動員する準備に入った。
発端はミネソタ州ミネアポリスで5月25日に黒人のジョージ・フロイドさんが白人警官の暴行を受け、その後死亡した事件だ。「息ができない」と助けを求めるフロイドさんの姿を現場に居合わせた市民がSNS(交流サイト)に投稿した。警官は29日に殺人容疑で逮捕されたが、抗議活動は収まる気配がない。・・・以下省略します。
1番目の写真は警察署の建物も放火された光景です。写真の出典は、https://news.yahoo.co.jp/byline/inosehijiri/20200529-00180916/ です。
2番目の写真は米国の一部で抗議活動が過激化している光景です。(5月30日、ミネソタ州)
写真の出典は、https://www.nikkei.com/article/DGXMZO59803160R30C20A5I00000/ です。
3番目の写真はシカゴでデモ参加者が市営バスの屋根に上り、「正義がない限り、平和はない」と訴えた光景です。
写真の出典は、https://www.nikkei.com/article/DGXMZO59803160R30C20A5I00000/ です。
(2)ヨーロッパでも黒人差別反対のデモが広がっている様子
「 欧州でも抗議デモ 数千人参加、差別に怒り―米黒人拘束死」
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020060100650&g=int
以下の記事は、5月31日、ベルリンの米大使館前で、黒人死亡事件をめぐりプラカードを掲げて抗議する人(EPA時事)の写真の下の記事です。
【ベルリン時事】米ミネソタ州で黒人男性が白人警官に拘束されて死亡した事件をめぐり、ドイツや英国など欧州でも、数千人規模の抗議デモが続発している。米国同様に移民が多い欧州にも、人種差別への怒りが波及している形だ。
「白人優位を扇動」 米歌手のT・スウィフトさん、トランプ米大統領を批判
ベルリンでは新型コロナウイルスによるデモの人数制限が撤廃された5月30日、米国大使館前に約2000人が集結。「(事件被害者の)ジョージ・フロイドに正義を」「警察の差別的暴力に反対」などのスローガンを掲げて抗議した。31日にも、ブランデンブルク門など中心部で約1500人が行進。参加者の多くがマスクを着け、距離を取りつつ抗議した。
英BBCによると、ロンドンでも31日、米大使館前やトラファルガー広場などで、数千人が「黒人の命は重要だ」などと書かれたプラカードを掲げて練り歩いた。デンマークのメディアによると、コペンハーゲンでも同日、米大使館前などで抗議デモが起きた。
(3)黒人差別反対のデモが何故日本で起きないのか?
日本には日本の事情があるのです。黒人差別反対のデモが日本で起きない理由は次のように考えられます。
1 白人と黒人の対立は19世紀の黒人奴隷制度の確立以来の歴史があるので、差別反対のデモなどでは解消しない。何もしないのが正しい態度だ。
2 アメリカやヨーロッパは日本とは異質の世界だから日本は黒人差別反対の騒ぎに巻きまれる必要はない。
以上のようなものが日本人の心情ではないでしょうか?
しかしこのままで良いものでしょうか?日本人も人類のメンバーとしてアメリカの黒人差別には反対すべきではないでしょうか?
日本にそんな気配も無いことに私は危惧しています。日本人には人種を超えたヒューマニズムは無いのでしょうか?
皆さまのご意見を頂ければ嬉しく存じます。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。 後藤和弘(藤山杜人)