後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

「白人警官と黒人、今アメリカで起きている実態の赤裸々な報告」

2020年06月16日 | 日記・エッセイ・コラム
黒人差別反対デモの原因を数日間、いろいろ調べていましたら衝撃的な記事を見つけました。
日本語が流暢で知的なテレビタレントのパックンが書いた記事です。白人警官と黒人の対立の実態を赤裸々に書いた報告です。
少し長い記事ですがお読み頂きたいと思い、そのままお送りいたします。
パックン著、「暴動だ。黒人の間で警察に対する怒りが爆発し、アメリカの街が燃えている──」

写真はフロイドの殺害現場で、ろうそくを手にたたずむ人(ミネソタ州ミネアポリス、6月3日) LUCUS JACKSON-REUTERS

丸腰の黒人が白人警官に窒息死させられた事件。パックンがマジメに、デモがこれほどまでに拡大した理由を解説する。黒人たちの苦境、燃え上がる暴動、火に油を注ぐ大統領――これが今のアメリカだ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/aa0a086c499491bc9bd3c997cc8b023133a86b22?page=1
では、これは「いつの話」なのでしょうか。2014年に、ミズーリ州セントルイスで丸腰の黒人男性が警官に射殺されたとき? 2001年に、オハイオ州シンシナティで丸腰の黒人男性が警官に射殺されたとき? 1992年に、カリフォルニア州ロサンゼルスで丸腰の黒人男性が警官に半殺しにされたとき? 1979年に、フロリダ州マイアミで丸腰の黒人男性が警官に殺されたとき?

「2020年5月に、ミネソタ州ミネアポリスで丸腰の黒人男性が警官に殺されたとき」と答えた人、正解! いや、残酷な事件や被害を広げるような暴動はいつ、どこで起きたって、警察の行動としても、抗議の仕方としても、どうみても不正解だろう......。

前述の例は、黒人に対する警察の暴力と、そこから生まれた暴動のほんの一部にすぎない。しかも暴動が起きなかった同種の事件の数は、その何千倍にも及ぶ。2015年の1年間だけで丸腰の黒人が100人以上、警官に殺された。平均で週2回の頻度、近所の八百屋が特売品を出すペースで、丸腰の黒人が警官に殺害されている。

「丸腰」と限定しなければ、その数字はもっと上がる。黒人男性が警官に殺される割合は1000人に1人で、25~29歳の黒人男性の死因ランキングでは、これが6位に入っている! 中には警官の正当防衛もあるが、そうでないケースも多い。だが、黒人を殺した場合、警官への罰則はほとんどない。2015年の100件以上の丸腰黒人殺害に関わった警官の中で、有罪判決を受けたのはたったの5人。

でも今回爆発した国民の怒りは、こういった殺害事件だけから生まれたものではない。警察の差別的な行動は毎日のように起きているのだ。代表的なのは職務質問。車社会のアメリカだと、車を止めて、運転手と車の中を調べるtraffic stop(車両停止)の形が一般的だが、白人のほうが運転することが多いのに、黒人のほうが倍ぐらいの確率で警察に止められる。

止められた後、身体や車中を捜索される確率は白人の4倍。「黒人のほうが禁止物を持っていることが多いからでは?」との疑問が浮かぶ人もいるだろうが、実際に捜索された場合、白人のほうがより高い割合で、麻薬など法に触れるモノを保持している。まず白人を疑え! と、僕からは言いづらいけど。

警察が肌の色だけで疑うことはracial profiling( 犯人の特徴を「人種的に」推論すること)という、法律でも禁じられている間違った取り締まり方。だが問題視されてから何年たっても、これはなくならない。同じような軽犯罪で通報された場合、黒人は白人の倍ぐらいの確率で逮捕される。使用率はあまり変わらないのに、マリフアナ保持容疑で逮捕される確率は黒人が白人より約4倍高い。黒人は白人の約5倍の率で麻薬関係の犯罪で投獄される。しかも、それが「冤罪」である割合が白人のおよそ12倍!

デモ拡大の4つの要因
殺人の冤罪も7倍多い。イメージが先行することは実害にもつながっているのだ。大阪人は「みんな面白い」と思われるのもつらいと聞くけど、「みんな犯罪者」と思われるほうがよっぽど怖い。

職務質問、逮捕、投獄、殺害。普段からそんなことをされている黒人たちは、警察や司法制度に対する怒りが常に沸点間際に来ていてもおかしくない。だが、今回のような規模の爆発は珍しい。

抗議デモは全国600以上の都市で行われている。事件を起こした4人の警察官が全員逮捕、訴追されても反発は収まらない。(新型コロナウイルス対策の外出制限が解けたばかりなのに)外出制限が発令されても、1万1000人以上が逮捕されても、警察や参加者を含め18人が死亡しても、各地のデモは続く。ごく一部の人による略奪や放火を伴う暴動ももちろん起きている。なぜこんなことに?

要因は主に4つ考えられる。1つは、事件自体のむごさ(暴力描写をします。気になる方は以下の2段落は飛ばしてください)。ジョージ・フロイド(46)が食料品店で20ドルの偽札を使おうとしていると疑った店員が、警察に通報。4人の警官が現場に駆け付け、フロイドを乗っていた車の運転席から引きずり降ろし、後ろ手に手錠を掛けてパトカーに乗せようとした。しかし後部座席に1回乗せてから、なぜか反対側のドアからまた引きずり降ろす。その後、白人の警官1人が路上にうつぶせになったフロイドの首の上に膝を乗せ、全体重をかけて地面に押さえ付ける。

フロイドは最初、「お願い! 息ができない!」と苦しんでいたが、数分たつと全く動かなくなる。通行人が「動いていない!」と注意しても、脈拍がなくなっても、救急隊員が来ても、9分近い間、警官はずっとフロイドの首に乗ったままで窒息死させたとみられる。

実に残忍な事件の一部始終を通行人が携帯電話で撮影し、フェイスブックに動画をアップした。これが2つ目の要因。証拠映像がはっきりしていて、一気にSNSで広がった。

動画を見た人が動きだしたのは、警察への慢性的で普遍的な不満があったからだけではない。今年2月にジョージア州で白人の元警官がジョギング中の黒人男性を車で追い掛け、射殺。3月にはケンタッキー州で、黒人女性が自宅で寝ているところに警官が玄関ドアを破壊して侵入し、射殺──などと、同種の事件が最近相次いでいた。怒りがちょうど高まっていたときに事件が起きた。このタイミングが、3つ目の要因。

差別主義者のセリフで
タイミングとしては、新型コロナ危機と重なったのも大きい。単純に、感染症への不安や巣ごもり生活の疲れの影響もある。4000万人もの新規失業者がいて、デモに参加する時間的余裕のある人が増えたこともある。

だが、それだけではない。昔から黒人の失業率は白人の倍ぐらいで、貧困率も倍以上。白人家庭に比べて、黒人家庭の平均資産額は10分の1ほどだ。サービス業や肉体労働など、テレワークが不可能な仕事に従事する黒人の割合は高く、外出制限が発令されたときに解雇されても「つなぎ」の貯金がない人が非常に多い。

さらに、黒人は交通関連やゴミ収集など感染拡大・外出制限中にも休むことができない「必要不可欠な部門」に従事している割合が白人より高い。特に、医療や介護に従事している割合は50%も高い。その分、感染する確率も高い。しかし、白人に比べて保険加入率が低く、受けられる医療の質が劣る傾向にある。故に、感染した場合の結果もひどくなる。黒人のコロナによる死亡率は白人の2.4倍だ。実は、フロイドもコロナに感染していたことが解剖で分かった。死因はコロナウイルスではなく警官の膝だが。

最後の要因は現職の大統領。ドナルド・トランプはオバマ政権が始めた警察の監視制度や黒人コミュニティーとの関係改善策を廃止したり、コロナ対策を怠ったりして、3つ目の要因に間接的に関わっているのは確か。だが、それよりも事件後の対応がさらに状況を悪化させたと思われる。

トランプも最初は「悲劇的な事件」への捜査を呼び掛けたり、遺族へ理解を示したりしていたが、すぐ強硬姿勢に転じた。まず「When the looting starts, the shooting starts. (略奪が始まると銃撃も始まる)」とツイートした。韻を踏んだキャッチーな表現だが、トランプのオリジナルではない。これは1960年代に、マイアミで暴力的な手段をもって公民権運動に対応した、悪名高い保安官の口癖だった。大統領が「撃つぞ」と威嚇した上で、差別主義者のセリフをパクってもいるのだ。

同様に、ホワイトハウスでの会見でトランプは「法と秩序の大統領だ」と自ら名乗ったが、「法と秩序」も黒人にとっては嫌な歴史を持つ。

この表現は1960年代の公民権運動中にリチャード・ニクソン大統領が、1980年代の麻薬戦争中にロナルド・レーガン大統領が用いたもの。どちらも黒人を厳しく取り締まることを意味し、そこから生まれた司法制度の「強化」が前述の逮捕率や投獄率などに見られる人種間の「司法格差」を著しく助長したと言われている。

トランプが芸能界の先輩レーガンと弾劾騒動の先輩ニクソンにあやかりたいのは分かるが、黒人と警察の関係改善を目指すときには絶対に使ってはいけない表現だ。

「秩序」を取り戻すために、トランプは「何千人もの重武装した兵士や軍人、警官を派遣する」と、米軍を投入する意向を示した。自国軍の銃口を国民に向けさせるのは、極めて異例なこと。これは抗議デモの参加者だけではなく、軍関係者からも反発を呼んだ。

国防長官も反対意見を示し、元統合参謀本部議長は「アメリカは戦場ではない。国民は敵ではない」とツイートした。そのとおりだが、「法に従う全市民の権利を守る」という大統領のミッションに賛同する人もいる。ちなみに、守りたい「権利」としてトランプが挙げたのは、今回のデモに全く関係ない「憲法修正第2条の権利」、つまり銃を持つ権利のみ。
国民を分断させ再選?
今こそ最も重要とされる、言論の自由、平穏に集会する権利や政府に請願する権利を保障する修正第1条には、トランプは言及しなかった。「平穏にデモをする人の味方だ」と言い張ったが、その直後、ホワイトハウスの目の前の広場で平穏にデモをしていた人々に催涙ガスを打ち込み、退散してもらった。なぜならトランプは広場を渡り、近くの教会に行きたかったからだ。

まあ、こんなときは誰もが祈りたくなる。しかし、トランプの目的は平和祈願ではなく......写真撮影。手に聖書を持ち、教会の前に立っただけ。記者に「それはあなたの聖書?」と聞かれたトランプは「これは聖書だ」と、「ジス・イズ・ア・ペン」方式で、事の無意味さを表した。

銃好き、軍好き、聖書好きな大統領のパフォーマンスに喜ぶ国民は何人かいるかもしれないが、必死に司法制度の改善を呼び掛ける国民も、必死に街を守ろうとする地方政府も、必死に平和を取り戻そうとする双方の交渉人もさらに怒っているはず。リーダーがいないままでは融和も結束もできそうにないが、それもトランプの狙いかもしれない。

ジェームズ・マティス前国防長官はアトランティック誌への寄稿で、トランプは「国民を団結させようとしない。そんなふりさえしない。むしろ私たちを分断させようとしている」と抗議をつづった。トランプは前回の大統領選で国民を分断させて当選した。今回も一部の国民だけの支持を固め、再選につなげようとしているように見える。もし、投票日までにこの炎が鎮火したとしても、当選した日にはまた発火する気がするけど。

アメリカの街はいま燃え続けている。社会、経済、医療分野で普段から不平等な立場に置かれた上、コロナ危機で不公平な大打撃を受ける。小さなウイルスから大きな軍隊までさまざまな脅威にさらされ、日頃から警察に殺されても、政府は味方にならない。そう感じる黒人が爆発したくなる気持ちは分かる。それに共鳴する他の人種の大勢の仲間の気持ちも。理由もなく燃えているわけではない。もちろん過去には、暴動が警察の監査強化、司法制度改正などにつながったこともあるが、それでも放火、略奪、暴力などは許されるものではない。それははっきり言っておこう。

でも、暴動に目を奪われてはいけない。大事なのはこの大炎上を起こした制度、機関や社会自体を変えること。そして、火に油を注ぐ大統領を代えることだ。

「アメリカの黒人差別反対デモが続く8つの具体的な原因」

2020年06月16日 | 日記・エッセイ・コラム
今日はアメリカの黒人差別反対デモが続く8つの原因を具体的に分かり易くご紹介したいとおもいます。
原因を数日いろいろ調べていましら次の記事が明快に原因を具体的に説明しているのです。
『アメリカの「反人種差別デモ」がこれまでのデモとまったく違う理由』
(https://news.yahoo.co.jp/articles/566ab4d2b43017b54af46c584e8d1424231883c5?page=1 )
これは非常に長い記事なので整理し短くし以下に箇条書きにしてご紹介いたします。
ミネソタ州ミネアポリスで白人警官に膝で首を押さ殺された黒人ジョージ・フロイドの事件に続いて、最近またアトランタ市で黒人が警官にピストルで撃たれ死にました。
全米、そして全世界で黒人に対する警官の暴力と人種差別に反対する抗議運動デモが大規模に続いています。
このデモがこれまでと何が違うのでしょうか。そしてこのデモの続く原因はどこにあるのでしょうか? 以下に箇条書きにしてご紹介いたします。
(1)「ブラック・ライブス・マター」という組織と社会運動
 ブラック・ライブス・マター(黒人の命は重要だ)は2013年、黒人に対する警官の暴力に抗議する運動として始まった。スローガンとして使われるが組織の名前でもある。始めたのはアリシア・ガルザ、パトリス・カラーズ、オパール・トメティの3人の黒人女性たちだ。
 全米に30以上の支部を持ち、他の人権団体などとゆるやかに繋がりながら粘り強く人権擁護運動を続けてきた。特にリーダーというものを置かず、目標と方法論のみを共有しそれぞれの支部が独自に活動しているが、今回のようにソーシャルメディアを通じて数千人、数万人を動員することが可能だ。これは根が深い一般市民による下からの改革なのだ。そう簡単には終わる筈画が無いのは当然だ。

(2)8分46秒の殺人の実況動画の衝撃。
ジョージ・フロイド事件がこれまでと非常に違ったのは、8分46秒の殺人の模様全てが動画に収められ、全米の人がそれを目の当たりにしたことだ。その恐ろしさに人々は震え上がった。この衝撃は簡単に忘れられない。上院議員や下院議員画が跪いて8分46秒の黙祷を捧げた映像が全米に流れ一層強い印象を与えている。
アメリカ人は黒人差別に反対のレベラル派と賛成の保守派に大別されるが、今回の黒人差別に反対のデモはかなり保守派の人々も巻き込んでいる。

(3)新型コロナウイルスによるパンデミックの最中だった
 今、多くのアメリカ人がコロナの恐怖の中で生きている。多くが失業し、これまでの全てが崩れ落ちて混乱している。それが多くの人たちへ命の大切さを感じさせている。
そして新型コロナウイルスによるパンデミックにへのトランプ政権の対応に白人も、黒人も不満を感じている。
だからコロナ禍でずっと家にいた人たちが、命のリスクを負ってでもデモに参加すべきだと感じているのだ。
白人含め多様な人種が集まっている。これは黒人だけの問題ではないと皆がつ自覚しているのだ。

4)白人達も怒っている
好きか嫌いかは別として白人には特権がある。貧乏だろうが苦しんでいようがこの社会で白人というだけで優遇される。肌の色のおかげで黒人が持っているような不安を抱えて生きる必要はない。それがまさに特権だ。もし全ての命に価値があるなら、なぜ黒人が殺され、移民が迫害され、白人以外にはないチャンスを得ることができるのか? 
こんな思いがリベラル派と保守派に広がっているのである。

(5)多くの有名人から大企業までがこぞってデモに賛同している
 今回注目すべきもう一つは、多くの有名人から大企業までがこぞって活動に賛同していることだ。
ビヨンセやJay Zなどの黒人アーティストらは以前からブラック・ライブス・マター運動に賛同してきたが、しかし今回は有名人たちも一般人と同様、こみ上げる思いをストレートにぶつけている。
自ら抗議デモに参加し、関連団体への寄付を盛んに呼びかけるアリアナ・グランデ。
トランプ大統領の対応を痛烈に批判するテイラー・スイフト。警察暴力の犠牲になった黒人の家族に約2億円を寄付したカニエ・ウェスト。
そして運動への1億円の寄付を表明した韓国のグループ・BTSなどなど数多くのアーティストが運動に参加していて、若者への影響は計り知れない。

(6)トランプ大統領の発言が火に油を注いでいる。
 今回の抗議運動の目的は、人種差別的な政治家を選挙で落選させるのが目標なのだ。そのターゲットは大統領や上下院議員のみならず、市会議員や地方検事も含まれる。制度的人種差別をなくすには、それを動かす政治から変えなければならないという考え方だ。
ツイッターで8600万人のフォロワーを持つテイラー・スイフトは今回の件で「白人至上主義者と人種差別を煽り続けた上に、今度はデモに対し力による制圧を奨励するあなた、トランプ大統領を11月の選挙では絶対に落選させる」とコメントし、これまでのツイートで最大の200万以上の「いいね」がついた。
 同じく、この春トランプに批判的な発言をしたセリナ・ゴメス(インスタのフォロワー数は約1億8000万人)は、自身のポストでブラック・リーダーたちを紹介している。特に若い有権者への影響力を自ら知る有名人たちの動きが、11月の大統領選にどんな影響を与えるのかも注目される。

(7)企業も行動しなければ“差別容認”と思われる
 6月2日、人種差別を考える啓発運動「ブラックアウト・チューズデー」が開催された。真っ黒に塗りつぶされたソーシャルメディアのポストがあふれたことを覚えている人も多いと思うが、実はこれを発案したのはレコード会社などエンタメ業界だった。彼らがアップルやアマゾン、フェイスブックといった企業と共に、ブラック・ライブス・マター運動への賛同を表明したのだ。
コカ・コーラ、マクドナルド、ナイキのほか、医薬品大手のMerckやファッションブランドのコーチ、エンタメ業界ではMTV、Netflixなども次々に声明を出し、運動への協力を表明している。
そこには企業としての思惑ももちろんある。運動の中心になっている若い世代は、すでにアメリカの消費人口のほぼ半分を占めている。そして特に若い世代の半分近くは白人以外の有色人種でもある。こうした消費者に対応していかなければならないからだ。

(8)ブラック・ライブス・マター運動の最終目標は世界からあらゆる人種差別をなくす事だ

ブラック・ライブス・マター運動の最終目標は、世界からあらゆる人種差別をなくす事だ。そして運動を支えるのは、中高年層と比べて多人種の人々だ。若い世代の存在が大きい。彼らにとって人種差別はもはや他人事ではなく、肌の色を越えて多様な人間が共存する未来を見ている。現に運動は国境を越えて広がり、カナダのトルドー首相もデモに参加するなど、グローバルな人権運動へと移行しつつある。東京の渋谷での黒人に対する警察暴力への抗議デモも報道されている。

あまり長くなるのでここで一応終わりとします。

今日の挿絵代わりの写真は石楠花の写真をお送りします。
写真の出典は、https://horti.jp/2152 です。「花木の王様」と呼ばれるシャクナゲは、咲いている花姿が美しく、低木で育てやすいことから、庭木として人気があります。特に近年は、ヤクシマシャクナゲをベースとした小型品種がたくさん作られています。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)