後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

「隠れキリシタンの里にある天主堂の風景」

2022年07月15日 | 写真
隠れキリシタンの里にある天主堂の風景です。
写真の出典は、https://tabi-mag.jp/.../%e4%b8%96%e7%95%8c%e9%81.../page/4/ です。

1番目の写真は長崎県佐世保市黒島町、島民の7割がカトリック信者という黒島にある教会堂が黒島教会。現在の聖堂は、信徒たちの献金と勤労奉仕で明治35年に完成したもので国の重要文化財。天主堂を含む「黒島の集落」として、世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産になっています。

2番目の写真は長崎県長崎市西出津町、世界遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産となる外海の出津集落(そとめのしつしゅうらく)にある出津教会堂(カトリック出津教会)。外海の出津・黒崎地区に赴任し生涯を外海に捧げたド・ロ神父が、明治15年に私財を投じて建てた教会堂で、国の重要文化財。

3番目の写真は熊本県天草市天草町大江にあるキリスト教解禁後、天草で最も早く造られた教会が大江教会。現在のロマネスク様式の大江天主堂は、昭和8年、フランス人宣教師のガルニエ神父によって建設されたもの。世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産になっています。

4番目の写真は長崎県五島市蕨町にある教会堂(聖堂)が旧五輪教会堂。明治14年、五島列島の久賀島浜脇に浜脇教会として建てられたもので、昭和6年、現在地(五島市五輪地区)に移築。現存する木造教会堂としては最古の部類もので、国の重要文化財にも指定されています。

「日本の仏教的風景(2)いろいろな仏像がある風景」

2022年07月15日 | 日記・エッセイ・コラム
今日も心やすまる日本の風景を紹介しようと思います。静かな気持ちで一日が過ごせるようにと思います。
今日はいろいろな仏像の写真です。私はいろいろな仏像を見ていると幸せな気分になります。祖父や叔父がお寺の住職をしていたので楽しかった幼少の頃を思い出すからでしょう。
さて国宝の仏像は沢山ありますが、私の好きな8つの仏像の写真を示します。

1番目の写真は百済観音(くだらかんのん)です。法隆寺が所蔵する飛鳥時代7世紀前半の作の木造観音菩薩像です。日本の国宝です。日本における木造仏像彫刻の古い例として貴重です。詳しくは、https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BE%E6%B8%88%E8%A6%B3%E9%9F%B3 をご覧ください。
2番目の写真は奈良の新薬師寺の薬師如来と十二神将です。奈良時代建立の本堂の中に並び、薬師様を護る十二神将たちです。圧巻です。約1300年ものあいだ睨み付けている十二神将たちは天平塑像の傑作です(http://blog.livedoor.jp/takenoji/archives/71037568.html )
3番目の写真は鎌倉時代に活躍した仏師、運慶が彫った「木造不動明王立像」です。
 運慶の不動明王像など5体は1186年の作品で写実的で力強い作風が評価されています。(https://www.nikkei.com/article/DGXNASFK2702K_X20C13A2000000/ )

4番目の写真は快慶の文殊菩薩です。奈良の桜井市の安倍文殊院にあります。
獅子に乗り4人の脇侍を伴う渡海文殊で5像全てが国宝です。鎌倉時代・建仁3年(1203年)に快慶によって造立されました。
このお寺は大化の改新(645年)に創建された日本最古に属する寺院です。
快慶の文殊菩薩像など4体は、東大寺大仏の再興事業に関連して1203~20年に制作されました。

5番目の写真は奈良の室生寺の国宝の金堂にある仏像達です。金堂須弥壇 の左から十一面観音、文殊菩薩、釈迦如来、薬師如来、地蔵菩薩(この写真では見えない)の各像です。手前に立つのは十二神将像です。
(https://gurutabi.gnavi.co.jp/p/p_3734/ )

6番目の写真は奈良の興福寺の阿修羅像です。国宝で天平時代の作です。
表情にあどけなさの残る阿修羅像は有名な国宝ですが、八部衆の一人です。詳しくは、https://allabout.co.jp/matome/cl000000004569/ をご覧下さい。

7番目の写真は大阪の天野山金剛寺の木造大日如来坐像と木造不動明王坐像と木造降三世明王坐像です。
木造大日如来坐像 一軀 と木造不動の大きさは像高、大日は313.5㎝で不動は201.7㎝です。
3メートルを越える巨大な大日如来像を中尊とする三尊像です。
中尊は金剛寺の草創 期である1180年前後の作で、この時代の大日如来像 を代表する作例です。

8番目の写真は有名な奈良の大仏です。お釈迦さまではありません。盧舎那仏です。 聖武天皇の発願で天平17年(745年)に制作が開始され天平勝宝4年(752年)に完成しました。その後、中世や近世に焼損したため大部分が補作され当初の部分で現在まで残るのはごく一部のみです。国宝に指定されています。 

さて話は飛びますが、1870年の頃、イギリス人のレイトナーという学者がインド西部のガンダーラで数多くの仏像を発掘してイギリスに持ち帰りました。それらの仏像の詳しい研究の結果、ガンダーラの仏像はギリシャの彫刻の影響を強く受けていることを証明したのです。
仏像はインドで生まれ、ガンダーラでギリシャ彫刻の影響を受け、それが中国へ伝ったのです。その中国から日本へと伝承されたのです。
そして日本独自の仏像も沢山作られたのです。特に国宝の仏像は日本独自のもので世界に誇れる宗教芸術と私は信じています。

私はいろいろな仏像を見ていると幸せな気分になります。仏像の悠久の歴史を想うと気持ちが広くなります。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたしす。後藤和弘(藤山杜人)