春夏秋冬ライフ

四季の変化に向き合い、目の前に起きる様々な出来事を目の丈で追ってみた。

若宮神社例祭

2008-09-09 11:40:00 | 祭り
◇若宮神社例祭
長い長い猛烈な酷暑が続いたと思いきや、今度は雷鳴轟き、バケツをひっくり返したような激しい降雨、じとっ~と来るような高湿度の空気に、逃げ場もなくただただ汗をかき、じーと我慢するしかなかった。未だ暑さの余韻を引きづりながら、暦は既に9月、近くの若宮神社はご覧の通り、提灯を沢山ぶら下げ、舞台装置で着飾り普段静かな境内も、賑やかになる。


舞台では古来の伝統文化、お神楽や人集めにカラオケをやっていたが、何となく音が絞られ静かで遠慮ぽくやっている。こうした祭り、催しに無理解な近隣住民のクレームを意識してのことか、何となく祭りに盛り上げを欠いているようにも見えた。


祭りの初日の夜、孫娘と一緒に神社に行ったが、出店の前では呼び込みの掛け声だけが響き、人での少なさに商売あがったりか、暫くしてバタバタ片付け始めた。
この日のために、鍛えた自慢の喉を披露するため、厚化粧のおばさんが、一生懸命、振りをつけ、演歌に一人酔って、歌っていたが、ステージの回りには子供達が4~5人、中には走り廻っている子も居るぐらいに盛り上げに欠けていた。
まあ、初日であるから、明日の日曜日にかけるのかなと思いつつ、二日目は夕方から雷と激しい雨で、お祭りどころではなかったようである。神社から僅かなお神楽の音はかすかに確かめられたが、こうして季節の風物詩は終わってしまった。
何もなかった時代に祭りは子供心にワクワクしたが、刺激的な遊具が溢れる時代にこうした祭りは子供達もなびかなくなってしまったのであろうか?

◇神輿の宮入
「せいや・せいや」掛け声勇ましく町じゅうを練り歩いた神輿が熱気を抱えたまま、神社に返ってくる、所謂神輿の宮入である。


「ドンドコ・ドンドコ」揃いの半天に捩じり鉢巻きの威勢の良いオバチャン軍団が、大小数個の太鼓の連打で打ち鳴らし、神輿を迎い入れる。
先程の「せいや・せいや」の掛け声と、太鼓のリズムがどちらともなく一つのリズムに合わせ、神輿の担ぎ手と太鼓のリズムが一体感を生み、神社の境内が興奮の坩堝に入り、自然と熱くなっていく。
先導役に誘導され境内を揺さぶられた神輿が、狭い境内をローリングしながら、神輿宮入前から始められたお神楽の縁台の前に誘導される。
「チャンチキ・チャンチキ」の音に合わせ、狭い舞台に乱舞していた、おきつねさまが、欄干から身をよじり出して、神輿にエールを送る。
最高潮に盛りあがった神輿は神殿の前で、掛け声は止まり、台座の上に乗せられる。
先程まで生き物のように暴れ廻っていた神輿は魂を抜かれた別人のように静かな置物の姿に戻る。
祭りの直前に台風を迎え撃ったが、 さしたる被害もなく、豊作の成就に感謝しての祭りであったのだろうか・・・。

◇米作りとその収穫に感謝
夜TVで浅田次郎作品の「輪違屋糸里」が放映された。
普段余りTVは見ないが、新選組でついつい見てしまった。
京の輪違屋のお抱え糸里と土方歳三との対話の中で、糸里から「多摩ってどんな所」と聞かれ「豊かな米所」と土方が応えたように聞き取れた。
幕末、否それ以前から、伝統の米作りとその収穫に感謝した土地の祭りの祝い事が意外な所で重なり、その間の台詞のやりとりが、妙に印象的であった。

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