近代化されたseoul市内の街中で日本の占領地時代に残した建物はseoul駅舎とかseoul市庁など未だ残されている。
seoul駅は赤レンガの超モダンなヨーロッパ風の近代建築の駅として異色であり、東京駅の雰囲気が似ていることもあり、外国で見る日本の文化を見るようで日本人としてこの駅舎に特別な思いが伝わってくる。
「設計者は東京駅と同じ、辰野金吾」とネットで誤って紹介されることも多いが、実際の京城駅(現seoul)の駅舎の設計は東京帝国大学教授の塚本靖と朝鮮総督府の建築家でドイツ人のゲオルグ・ラランデによるもので、大正14年(1925)に竣工していることが判った。
京城駅は光復節後1947年にseoul駅と改名し、朝鮮戦争後何度も拡張を続けた。
かって仕事で西も東も全く判らずseoulを訪れた時に、「あれが東京駅と同じ駅舎だよ」と言われ、車窓から遠目に映るレンガ作りの建物と時計台は特別な存在であった。
見れば見るほど確かに東京駅と似ているなあと、思いつつ、じっくり近づき、何時かはこの歴史遺産に触れて見たいと思い、今回ようやっとその思いが適えた。
今回の漠然としたseoul旅行の中で出会えた宝物の一つである。
駅舎は占領地時代の日本が残していったものだけに、忌まわしい過去の歴史を象徴するもので好ましからざる建物と思っている人もかなりいるようであり。何度か消え去る運命にもあったようだが、現在でもその姿は生き残っていた。
2004年、KTX(韓国鉄道公社)の開業による大改修によりソウル駅は面目を一新し、古い駅舎は役目を終えて保存されている。
駅の所有権を、文化財庁に返還することを契機に近代美術館を作ろうという話が出ている。
一方東京駅は、戦災などの災禍から戦後の復興期を経て、世界に冠たる新幹線など高速鉄道の時代を迎え、駅舎としての佇まいは変わることなく、更に改修予定され、大事な表玄関として役割を担っている。
それぞれ、似たような生まれが、時代の背景を歩みながらそれぞれの道に歩む姿は異なるが、両者が未だ生き残るようでほっとさせられる。
以下で紹介
ダイナミックな街seoulへ
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