ソウルを象徴する南大門は放火により、一瞬にして消えてしまった。
昨年4月にその優美な姿を見に行き、その姿をしっかり残像に残しているが、全く信じられないことであり、残念である。
ソウル市内の交通要路に離れ小島のようにあり、その姿が何処からも臨める位置にあるが、その島に辿りつくには激しく往来し、車優先の世界では地下に潜って行かざるをえず、中々近寄り難い存在であった。
その門の周辺は芝生の植え込みがあり、丸い胴を潜ることは出来たが、その城門に上がる事は出来ない。そんな造りから、まず放火は考えられない。
どうして放火したのだろうと、思ったが、時間が立つにつれ、犯人が梯子まで用意し、上に登って放火したことが判った。
かなり計画的であり、防備の盲点を突かれての炎上であった。
南大門はソウル城郭の正面にあり本来は崇礼門(スンエムン)と言われ現在の建物は約600年以上を経過し、韓国では最も大きな城門であり、古い木造建築物として国宝1号として知られる歴史的な1級品の建物である。
激しい朝鮮戦争では激しい戦火に周辺が焼き尽くされているのににも関わらず、類焼を免れ、今日まで生き残ったのは奇跡とも思える。600年の世界的な歴史が一瞬にして消え去ってしまう恐ろしさを改めて思い知らされた。
因みに下の写真は記憶に新しい去年の姿であった。
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