先月、朝鮮戦争以来、半世紀ぶりに韓国から政府関係者や文化人を乗せて軍事境界線を越えて、北朝鮮側に試運転列車は向かった。
現地報道では「歴史的瞬間」として華々しく、取り上げられ、その模様は大々的に報じられた。その2日前に列車が通過する京義線の非武装地帯にある都羅山(トラサン)駅に行ってみた。写真はそのときの駅舎で撮ったものである。
ものものしい、白色のモール、ヘルメットのマーク、そして白手袋の軍装で固められた監視兵が改札口に立ち、ピリピリした雰囲気であった。
その背後に見える青色の表示盤は既に「平壤」方面行きの表記になっている。
都羅山駅は非武装地帯にあるため、入場に手続きが必要であり、未だ利用客が少なくseoulと結ばれる京義線は1日僅か数本である。
プラットホームもローカル駅に見られる1本の淋しい姿であるが、駅舎はものすごく大きい
ガラス張りの立派なものであった。
都羅山駅は南側の最後の駅でなく、北側に向かう最初の駅と位置づけられている。
近い将来必ず繋がるんだと言う力強い意思のもと、大きな世界地図が掲示され、中国鉄道、シベリヤ鉄道を通じて、なんとヨーロッパに繋がる路線地図が早くも描かれている。
近い将来、韓国が東北アジアの物流中心国として台当するその日を期待したいと、書かれていたが、そのたくましいエネルギーに驚いてしまう。
そんな背景の中の朝鮮半島縦断はほんの一歩である。
そんな国際駅を意識してこんなにばかでかい駅舎が作られたことが理解できた。
夢の大陸鉄道、果たして何時出発出来るのであろうか・・・。
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