なぜ永田耕衣の句にひかれるのか?
夢の世に葱を作りて寂しさよ
これも耕衣の代表作です。
意味はすんなりと入っては来ませんが、
妙に気になるのです。
人生には思春期と思秋期があるそうで、この時、
人は生きていることの意味を問うとか。
生の根源に触れるような疑問を持つことが
あるのかも知れません。
思春期には未来が無限に広がっていますから、
人生の目標を設定することによって、問題を先送りできます。
しかし先が見えてきた思秋期には先送りは出来ません。
この宙ぶらりんなココロに触れてくるのが耕衣の句でしょうか?
庭にあじさいが咲きました。
あじさいは、こんな悩みを持っているのでしょうか?
聞いてみたい気がします。
あじさいに尋ぬることのある日かな 遅足