575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

今夜はおでん?      鳥野

2007年01月12日 | Weblog
暖冬の傾向といえども、冬は冬。陽が落ちれば寒さが身に沁みます。
”温かいものでも食べようかな” そんな時に思い浮かぶのは、(うろ覚えですが)

   飲めるだけ飲んでたころのおでんかな   久保田万太郎

「分っちゃうんだなー、この気持ち」と溜め息まじりに同感する人も多いでしょう。
 
あれもこれもと具を取り合わせて、たっぷりの汁で煮込んだおでんは、鍋料理の親分。
そして、熱燗がつきもの。思う存分に飲んで食べていたころは、やっぱり懐かしい。

   おでん酒あしもとの闇濃かりけり  久米三汀
                屋台の薄明りの中でゆったりとー

   亭主健在おでんの酒のよいお燗  富安風生 
                やっぱり健康でなくっちゃー

   教師には向かない男おでん酒  近藤千雅 
                そう言いつつ生涯を先生と呼ばれたりしてー

         独りいてなに入れるなしおでん鍋   鳥野
                辛気臭いーなー
コメント (3)
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