575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

1月句会の結果です。

2007年01月18日 | Weblog
      
題詠「寒」

柔らかな魚寝ている寒の河岸(朱露)
寒鴉鳩の撒き餌ににじり寄る(龍次)草・愚・遅
北風の上書きをする寒の入り(麗子)龍・鳥・郁
ばぐだっど爆裂火焔寒茜(静荷)
通夜の客どっと帰りし寒さかな(亜子)麗・龍・晴・静・能
竿先に寒ばえの跳ね小正月(愚足)童・能
寒行や指赤黒し足袋の穴(能登)朱・立
寒風や落ちたる花のどぶ掃除(郁子)
寒流は真っ青だったと潤目の眼(鳥野)朱・麗・郁・亜
朝ぼらけつつけばひびく寒さかな(晴代)立・遅
みぞおちに寒鯉飼ふと答えけり(遅足)草・鳥・晴
子ら行けば元の静けさ寒の入り(立雄)童・愚・亜・静


自由題

千両の実の果てしあと葉の戦ぐ(鳥野)遅
背負われる児全身の笑い初め(晴代)立
時雨きて玉響(たまゆら)の虹野に低し(静荷)
山男蜂の子置いていなくなる(朱露)童・遅
縫い代をたっぷりとって去年今年(童子)朱・麗・愚・郁・晴
さよならと振った手おおきくなっている(遅足)郁
冬落暉おんながひとり観覧車(能登)龍・鳥
屈葬のミイラのかたち去年今年(亜子)童・草
雪降れば肩ふれ合って屋台酒(龍次)亜・立
何するもはじめはじめと初笑い(郁子)麗・草・晴・静
元旦や春色の皿並べおり(麗子)龍・愚・鳥・能
幼子の肩に湯かける霜夜かな(愚足)朱・亜・静・能

   

次回は2月21日(水)午後6時 安田屋 

題詠は「春」です。

   (誤りがあったらお知らせ下さい。  遅足)





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メタボリッ句   麗

2007年01月18日 | Weblog
昨日は初句会。

「何するもはじめはじめと初笑い」(郁子)のように
今年も笑い声の絶えない句会の始まりでした。

さて、私事ですが年末年始に太ってしまい
どのズボンもきつくなり
3センチほどウエストの縫い代を出してもらうよう
初めて洋服のリフォームに出しました。
(ちなみに1着4500円でした。不経済!)
そんな経験のあとだったので

童子さんの
     縫い代をたっぷりとって去年今年

にはなんとも言えない親しみを感じた私にとってはメタボリックな俳句でした。
この句に○を入れられた他の方は
この「縫い代」というのは「心の余裕のようなものでは?」
と言われ思わず赤面してしまいました。
確かに!!でも同世代の童子さん。もしかして私と同じ感覚をお持ちでは??

昨今、世の中は嫌な事件ばかりですが
句会では自由題でほのぼのした暖かい句が多かった気がしました。
幸せなことですね。


コメント (1)
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