575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

儚くない五七調。      愚足

2007年01月29日 | Weblog
『名句十二か月』岸本尚毅(富士見書房)に谷川俊太郎「ことばあそびうた」が紹介してあり感心しました。この詩は五七五で見事に組み立ててあります。

  はかかった
  ばかはかかった
  たかかった
  はかかんだ
  ばかはかかんだ
  かたかった
  はがかけた
  ばかはがかけた
  がったがた
  はかなんで
  ばかはかなくなった
  なんまいだ

墓買った/馬鹿墓買った/高かった
墓噛んだ/馬鹿墓噛んだ/固かった
歯が欠けた/馬鹿歯が欠けた/がったがた
儚んで/馬鹿はかなくなった/なんまいだ

 しめやかな山とおもへば墓がある        山頭火
 
「墓」という字は土の上に草が生えている。
それは土に帰り、自然に還る安らかなイメージだ。
コメント
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