575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

海暮れて鴨のこゑほのかに白し   芭蕉

2007年01月27日 | Weblog

『野ざらし紀行』のなかの一句。
鳴海で詠んだとされています。

高柳克弘さんが、こんな解説をしています。


 聞いている「鴨のこゑ」を、「白」という色によって
視覚的に言いとめている。
ある感覚を別の感覚と関連させる共感覚の表現は、
ヴェルレーヌ、ランボーらに代表される
十九世紀のフランス象徴派でさかんに試行された。
掲句はそれに先立つこと二世紀にして、彼らの詩に劣らない斬新さを持つ。
のみならず「ほのかに」の効果も見逃せない。
「鴨のこゑ白し」では感覚の独走。
それを軽減させる「ほのかに」の慎ましさは、
フランス象徴詩には見られない俳句ならではの特質といえる。

    (フランス堂のホームページより) 遅足
コメント (1)
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春寒し声音たのしむ「深夜便」   朱露

2007年01月27日 | Weblog


  NHK「深夜便」の「心の時代」のオッカケ。
  最近俳人黒田杏子と童話作家山崎陽子を聴く。
  明け方あまりの面白さに脚をバタバタさせた。
  お二人のお声の何が面白いか、機会があれば。
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