575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

蝋梅補記            草女

2007年01月15日 | Weblog
 蝋梅は、ロウバイ科の植物で2属(ロウバイ属とクロバナロウバイ属)9種しかない。
 日本へは後水尾天皇の時代(1611年から1624年名古屋城築城開始から春日局参内の年)に中国より渡来した。
 和名の由来は漢名「蝋梅」の音読みによる。蝋梅の名は花弁の色が蜜蝋の色に似ているからという説と、蝋月(陰暦12月)に咲く梅に似た花の意だとする説がある。
 遅足さんの写真の花は素心蝋梅(ソシンロウバイ)という種で、花弁の内側も黄色。ロウバイは、内側が暗褐色。どちらも芳香があるが、ソシンロウバイの方が香りが強い。
 ところで、この木の果実の形がとても面白い。花の後に長さ3㎝程の虫の繭のような形の実がなる。六月ごろ見に行ってほしい。これが同じ樹かと思うに違いない。

   蝋梅や雪うち透かす枝のたけ     芥川龍之介
   蝋梅が咲くとろとろととろとろと   青柳志解樹   
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする