題詠「空」
春愁の空へ礫の放物線
暗闇の空飛ぶ髭の白さかな
空晴れて未完のままの紙の鶴
果てしなき大きな空に寄り添う日
たよりなき吾子巣立つ空四月尽
ふらここやからっぽの空蹴り上げる
メダカらの小鉢の空は荒れ模様
DSの窓から空へ鯉のぼり
蝶の目とならば一面蝶の空
春の雷亀裂の空を駆け抜けり
磴の先空海舳先夏近し
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自由題
黄砂の湾汽笛響かせ貨物船
花は葉に軍服脱がぬ石の像
一年生ランドセルから足出ずる
哀しみもすこし乗せたる花いかだ
朧夜や紅を濃く差し美濃仁輪加
夏来たる終末時計チクタクと
流感の治るや鍋のコゲおとし
飛花落花待つということある日かな
夜目遠目白木蓮の艶姿
泣き寝入る水子地蔵や春の暮
長良川下れば彼に会えそうな
春愁の空へ礫の放物線
暗闇の空飛ぶ髭の白さかな
空晴れて未完のままの紙の鶴
果てしなき大きな空に寄り添う日
たよりなき吾子巣立つ空四月尽
ふらここやからっぽの空蹴り上げる
メダカらの小鉢の空は荒れ模様
DSの窓から空へ鯉のぼり
蝶の目とならば一面蝶の空
春の雷亀裂の空を駆け抜けり
磴の先空海舳先夏近し
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自由題
黄砂の湾汽笛響かせ貨物船
花は葉に軍服脱がぬ石の像
一年生ランドセルから足出ずる
哀しみもすこし乗せたる花いかだ
朧夜や紅を濃く差し美濃仁輪加
夏来たる終末時計チクタクと
流感の治るや鍋のコゲおとし
飛花落花待つということある日かな
夜目遠目白木蓮の艶姿
泣き寝入る水子地蔵や春の暮
長良川下れば彼に会えそうな