題詠「空」
春愁の空へ礫の放物線(亜子)郁・静・立・晴・童・麗
暗闇の空飛ぶ髭の白さかな(龍次)郁・晴
空晴れて未完のままの紙の鶴(愚足)静・童
果てしなき大きな空に寄り添う日(麗子)愚・遅・立・朱・能
たよりなき吾子巣立つ空四月尽(能登)愚・亜・静
ふらここやからっぽの空蹴り上げる(静荷)龍・遅・麗・朱・能
メダカらの小鉢の空は荒れ模様(朱露)龍・亜
DSの窓から空へ鯉のぼり(郁子)麗
蝶の目とならば一面蝶の空(遅足)龍・愚・郁・立・晴・朱・能
春の雷亀裂の空を駆け抜けり(立雄)亜
磴の先空海舳先夏近し(晴代)遅・童
18日はでした。
DSは子供たちが遊んでいるゲーム機のことでした。
麗子さんは、ちゃんと分かっていました。
私はディスカント・ショップかと思っていました。
(遅)
自由題
黄砂の湾汽笛響かせ貨物船(立雄)龍・静・童
花は葉に軍服脱がぬ石の像(亜子)愚・遅・郁・静・晴・能
一年生ランドセルから足出ずる(龍次)郁・立・能
哀しみもすこし乗せたる花いかだ(能登)亜・静・立・童・麗
朧夜や紅を濃く差し美濃仁輪加(静荷)童・能
夏来たる終末時計チクタクと(朱露)愚
流感の治るや鍋のコゲおとし(郁子)龍・愚・遅・亜・立・晴・麗・朱
飛花落花待つということある日かな(遅足)郁・晴
夜目遠目白木蓮の艶姿(晴代)
泣き寝入る水子地蔵や春の暮(愚足)遅・麗・朱
長良川下れば彼に会えそうな(麗子)龍・亜・朱
次回は5月16日(水)午後6時 安田屋
題詠は「五月雨」です。