575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

わが視野の中を歩いて秋の暮  中里麦外

2008年09月07日 | Weblog
私が存在するから世界は存在するのだ、と断言している。

「私」というものは、どのように出来上がったのだろう?
最初の私のイメージは、戦争末期に父の背中に負われて、
母の里へ急ぐ姿。
これは、あとから親に話してもらって出来たもの。
つまり他人のイメージが「私」のイメージです。

モノゴコロがついてくると、次第に「私」が自立してくる。
やがて逆転して、私が世界の中心に。
そんな気持ちをトコトン突き詰めると上のような句に。

ところで歌の世界に独唱・二重唱・三重唱があるそうです。
独唱は自分の気持ちを。
二重唱は恋や愛の世界を。
三重唱ではどんな句になるのだろうか?   遅足



コメント (1)
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