今月の題詠は「香」「匂」でした。
題詠
①路地裏に活気を起こすサンマの香
②包みにも匂いを残し新生姜
③デパ地下や飽食の香り混じり合い
④病室の匂いにも慣れ秋団扇
⑤小坂井のウタリの神の匂いかな
⑥足音の香りを運ぶ良夜かな
⑦老楽の恋のかほりはほのぼのと
⑧花を抱く孫馨しき敬老日
⑨白桃にくれないの香の濃くなりぬ
⑩皮剥けば芋の顔なり土匂ふ
⑪手に残る紫蘇のにほひや秋暑し
⑫星月夜白きうなじの匂いたつ
自由題
①秋天を鑿で彫りたる八ヶ岳
②新涼や墨する祖父の背中かな
③ほおづきの実を吹き鳴らす孫娘
④秋の田の直線所詮人の世は
⑤長き夜の擦る手落ちて目覚めけり
⑥水引草階(きざはし)なかば飛鳥の碑
⑦終電に忘れられてをり秋扇
⑧無口にも話題の続く残暑かな
⑨吾亦紅奈良に美男の仏たち
⑩接吻の彫像溶けて稲光り
⑪漢江(はんがん)の月今宵わが葎宿
⑫恋ごころ灯すりんどう日暮れ道
安藤さん、ありがとうございました。
句会が楽しみですね。
題詠
①路地裏に活気を起こすサンマの香
②包みにも匂いを残し新生姜
③デパ地下や飽食の香り混じり合い
④病室の匂いにも慣れ秋団扇
⑤小坂井のウタリの神の匂いかな
⑥足音の香りを運ぶ良夜かな
⑦老楽の恋のかほりはほのぼのと
⑧花を抱く孫馨しき敬老日
⑨白桃にくれないの香の濃くなりぬ
⑩皮剥けば芋の顔なり土匂ふ
⑪手に残る紫蘇のにほひや秋暑し
⑫星月夜白きうなじの匂いたつ
自由題
①秋天を鑿で彫りたる八ヶ岳
②新涼や墨する祖父の背中かな
③ほおづきの実を吹き鳴らす孫娘
④秋の田の直線所詮人の世は
⑤長き夜の擦る手落ちて目覚めけり
⑥水引草階(きざはし)なかば飛鳥の碑
⑦終電に忘れられてをり秋扇
⑧無口にも話題の続く残暑かな
⑨吾亦紅奈良に美男の仏たち
⑩接吻の彫像溶けて稲光り
⑪漢江(はんがん)の月今宵わが葎宿
⑫恋ごころ灯すりんどう日暮れ道
安藤さん、ありがとうございました。
句会が楽しみですね。