☆今月の題詠は「香」「匂」でした。
様々な香が詠まれましたが、その中の遅足氏の句
白桃にくれないの香の濃くなりぬ
について、作者から形は出来たのだけれど、何か類型から免れぬもどかしさがあったこと。そして、荻原先生から次のように直したらのアドバイスを受けたとの披露がありました。
桃の実に香のくれないの濃くなりぬ
一同・・なるほど・・手品を見るような心持でした。
題詠
①路地裏に活気を起こすサンマの香 (郁子) 狗・晴・静
②包みにも匂いを残し新生姜 (晴代) 愚・静・麗・能
③デパ地下や飽食の香り混じり合い (麗子) 狗・晴・郁
④病室の匂いにも慣れ秋団扇 (愚足) 静・立・麗・亜・遅・能・鳥
⑤小坂井のウタリの神の匂いかな (朱露)
⑥足音の香りを運ぶ良夜かな (狗子) 愚・亜
⑦老楽の恋のかほりはほのぼのと (愚山・光洋)
⑧花を抱く孫馨しき敬老日 (立雄) 遅
⑨白桃にくれないの香の濃くなりぬ (遅足) 愚・狗・亜・鳥
⑩皮剥けば芋の顔なり土匂ふ (亜子) 晴・立・麗・郁・朱
⑪手に残る紫蘇のにほひや秋暑し (静荷) 遅・能・鳥・朱
⑫星月夜白きうなじの匂いたつ (能登) 立・郁・朱
自由題
①秋天を鑿で彫りたる八ヶ岳 (能登) 愚・狗・静・立・麗・郁・亜
②新涼や墨する祖父の背中かな (麗子) 愚・晴・立・郁・亜
③ほおづきの実を吹き鳴らす孫娘 (愚山・光洋) 静
④秋の田の直線所詮人の世は (朱露) 狗・晴・麗・遅
⑤長き夜の擦する手落ちて目覚めけり (愚足) 立・麗・能
⑥水引草階(きざはし)なかば飛鳥の碑 (晴代)
⑦終電に忘れられてをり秋扇 (狗子) 愚・晴・郁・能・鳥・朱
⑧無口にも話題の続く残暑かな (立雄) 狗・静・遅・朱
⑨吾亦紅奈良に美男の仏たち (遅足) 鳥
⑩接吻の彫像溶けて稲光り (亜子) 能
⑪漢江(はんがん)の月今宵わが葎宿 (静荷)
⑫恋ごころ灯すりんどう日暮れ道 (郁子) 亜・遅・朱
★ 次回は10月15日(水)午後6時 安田屋
題詠は「恋」に関した句です。 お楽しみ・・・
様々な香が詠まれましたが、その中の遅足氏の句
白桃にくれないの香の濃くなりぬ
について、作者から形は出来たのだけれど、何か類型から免れぬもどかしさがあったこと。そして、荻原先生から次のように直したらのアドバイスを受けたとの披露がありました。
桃の実に香のくれないの濃くなりぬ
一同・・なるほど・・手品を見るような心持でした。
題詠
①路地裏に活気を起こすサンマの香 (郁子) 狗・晴・静
②包みにも匂いを残し新生姜 (晴代) 愚・静・麗・能
③デパ地下や飽食の香り混じり合い (麗子) 狗・晴・郁
④病室の匂いにも慣れ秋団扇 (愚足) 静・立・麗・亜・遅・能・鳥
⑤小坂井のウタリの神の匂いかな (朱露)
⑥足音の香りを運ぶ良夜かな (狗子) 愚・亜
⑦老楽の恋のかほりはほのぼのと (愚山・光洋)
⑧花を抱く孫馨しき敬老日 (立雄) 遅
⑨白桃にくれないの香の濃くなりぬ (遅足) 愚・狗・亜・鳥
⑩皮剥けば芋の顔なり土匂ふ (亜子) 晴・立・麗・郁・朱
⑪手に残る紫蘇のにほひや秋暑し (静荷) 遅・能・鳥・朱
⑫星月夜白きうなじの匂いたつ (能登) 立・郁・朱
自由題
①秋天を鑿で彫りたる八ヶ岳 (能登) 愚・狗・静・立・麗・郁・亜
②新涼や墨する祖父の背中かな (麗子) 愚・晴・立・郁・亜
③ほおづきの実を吹き鳴らす孫娘 (愚山・光洋) 静
④秋の田の直線所詮人の世は (朱露) 狗・晴・麗・遅
⑤長き夜の擦する手落ちて目覚めけり (愚足) 立・麗・能
⑥水引草階(きざはし)なかば飛鳥の碑 (晴代)
⑦終電に忘れられてをり秋扇 (狗子) 愚・晴・郁・能・鳥・朱
⑧無口にも話題の続く残暑かな (立雄) 狗・静・遅・朱
⑨吾亦紅奈良に美男の仏たち (遅足) 鳥
⑩接吻の彫像溶けて稲光り (亜子) 能
⑪漢江(はんがん)の月今宵わが葎宿 (静荷)
⑫恋ごころ灯すりんどう日暮れ道 (郁子) 亜・遅・朱
★ 次回は10月15日(水)午後6時 安田屋
題詠は「恋」に関した句です。 お楽しみ・・・