「俳句」九月号を眺めていたら、岸本尚毅氏の「人物を詠う」という記事があった。そこに虚子が人物を詠んだ句が並べてあって面白かった。
男に、女にはさらに虚子の目は鋭い。
熱燗に舌なめずりをする男
美人絵の団扇持ちたる老師かな
もの知りの長き面輪に秋立ちぬ
太腹の垂れてもの食う裸かかな
死ぬること風邪を引いてもいふ女
乳いぢる癖の女や懐手
命かけて芋虫憎む女かな
秋扇や淋しき顔の賢夫人
酌婦来る灯取虫より汚きが
★酌婦の句は名句とも言われていますが・・ちょつと 冷酷ですね。
男に、女にはさらに虚子の目は鋭い。
熱燗に舌なめずりをする男
美人絵の団扇持ちたる老師かな
もの知りの長き面輪に秋立ちぬ
太腹の垂れてもの食う裸かかな
死ぬること風邪を引いてもいふ女
乳いぢる癖の女や懐手
命かけて芋虫憎む女かな
秋扇や淋しき顔の賢夫人
酌婦来る灯取虫より汚きが
★酌婦の句は名句とも言われていますが・・ちょつと 冷酷ですね。