575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

狸 豆        草女

2008年09月19日 | Weblog
 マメ科タヌキマメ属の20~60cmほどの一年草。花は毛深い大きな萼から顔を出して咲く。和名の由来もこの茶褐色の萼が狸の尾に似ているからとも、花を正面から見ると狸の顔を思わせるからとも言われている。
 深い緑色の葉が繁り、茎が大きな袋を幾つもぶら下げ、点々と青紫色の花が咲いている。まあ、美しいというより笑えてくる草である。
 しかしこの花、午後にならないと咲かない。それも一本の茎に一個咲いているというのが多くせいぜい二・三個なのだ。花の下には大きな萼が重そうで・・・それもおかしく、ひょうきんな狸を連想させる。
 タヌキマメを見るために森林公園を仲間と訪れたのが9月14日の午後。ちょうど盛りの頃でなかなかの見ごたえ。その後どうなったか知りたくて十月半ばに訪れたが(この文章は去年から書き溜めてあった物です)まだ健在て昼過ぎからの開花に備えて花が萼からはみ出しいた。
 一日に咲く花の個数や時間が短い分、開花期が長いらしい。
 仲間の一人が萼を一つ貰って割ってみると、エンドマメを超ミニサイズにしたような豆果があった。いずれ熟して莢も割れ種子をこぼすのだろう。

 東山植物園の也有園から池へ出る道端にもタヌキマメが三本移植されているが、群生している森林公園のほうが良い。

   狸豆液晶見合う笑い声        草
コメント (1)
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