寝転がって本を読んでいたら、ガラス戸ごしに猫が覗いている。
もの言いたげに消えていった。
「秋の猫」一句出来ぬものかと暫らくぶりに石寒太の「日めくり猫句」をめくってみた。
9月24日 遅く起き猫と秋刀魚を頒ち食す 田川飛旅子
25日 秋好日仔猫は煮干よく噛んで 山崎冨美子
26日 月の出に少し間のあり猫走る 長尾房子
27日 黒猫の眼だけが戻る居待月 福井美代子
28日 露ふかし猫来て人を嗅ぎにけり 高橋公子
29日 さわさわと猫をさらいて野分過ぐ 松原君代
30日 無時間の猫を抱けば芒また芒 北原志満子
猫は野良猫だけで十分と思っていたが飼うのもいいか。
窓のぞく猫ついと去り秋の風 愚
もの言いたげに消えていった。
「秋の猫」一句出来ぬものかと暫らくぶりに石寒太の「日めくり猫句」をめくってみた。
9月24日 遅く起き猫と秋刀魚を頒ち食す 田川飛旅子
25日 秋好日仔猫は煮干よく噛んで 山崎冨美子
26日 月の出に少し間のあり猫走る 長尾房子
27日 黒猫の眼だけが戻る居待月 福井美代子
28日 露ふかし猫来て人を嗅ぎにけり 高橋公子
29日 さわさわと猫をさらいて野分過ぐ 松原君代
30日 無時間の猫を抱けば芒また芒 北原志満子
猫は野良猫だけで十分と思っていたが飼うのもいいか。
窓のぞく猫ついと去り秋の風 愚