575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

秋の猫

2008年09月29日 | Weblog
 寝転がって本を読んでいたら、ガラス戸ごしに猫が覗いている。
 もの言いたげに消えていった。
 「秋の猫」一句出来ぬものかと暫らくぶりに石寒太の「日めくり猫句」をめくってみた。

  9月24日  遅く起き猫と秋刀魚を頒ち食す    田川飛旅子
    25日  秋好日仔猫は煮干よく噛んで     山崎冨美子
    26日  月の出に少し間のあり猫走る     長尾房子
    27日  黒猫の眼だけが戻る居待月      福井美代子
    28日  露ふかし猫来て人を嗅ぎにけり    高橋公子
    29日  さわさわと猫をさらいて野分過ぐ   松原君代
    30日  無時間の猫を抱けば芒また芒     北原志満子

 猫は野良猫だけで十分と思っていたが飼うのもいいか。

  窓のぞく猫ついと去り秋の風     愚
コメント (1)
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