575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

コスモス勁し   鳥野

2008年09月30日 | Weblog
秋の野の花のうち、褻の首位を曼珠沙華とすれば、晴のそれはコスモスかも。

 ・ コスモスの花あそびをる虚空かな 高浜虚子

メキシコ原産で渡来したのは明治時代というが、花色も風情も日本人好み。すっかり根付いて、親しまれています。

 ・ コスモスのゆれかわしゐて相うたず 鈴鹿野風呂

 ・ 乱るるといふ美しさ秋櫻 伊藤政美

風に逆らわず、それぞれに揺れて、やがてもとに収まる。なにごともなし。

優しさが身上のコスモスも、このところ様子が変わってきました。

休耕田などに種まきされて、栄養過多なのか、その逞し気なこと。茎も太く背も高く、微風などにはビクともしません。
御在所山麓の菰野に広がっていたコスモス畑の花たち。今年はいかがに咲いているでしょうか。
いっとき、黄花コスモスばかりが目立っていましたが。

 ・ 風つよしそれより勁し秋櫻 中嶋秀子



コメント (2)
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