575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

秋だよー、まんじゅしゃげだよー   鳥野

2008年09月09日 | Weblog
中日新聞朝刊の漫画。ちびまる子ちゃんへ佐々木のじいさんから、「まんじゅしゃげがもうすぐ咲くよ」と誘いがありました。
海津市の津屋川堤や半田市の矢勝川畔の花のたよりも間もなく届くでしょう。

季節を違うことなく、秋を知らせてくれていたこの花も、異常気象にはお手上げか、昨年あたりから「一斉に」という具合にはいかないみたい。

なんの痕跡もないのに、秋が近づくと急に茎が伸び、あれよと思う間もなく花盛り。葉は花が終るのを待ってから出ます。
花は葉を恋い、葉は花を想う・・韓国名・相思花の由来です。

それにしても、妖しげな異名の多いこと。死人花、幽霊花、地獄花、狐花・・・稲とともに大陸から渡来した外来種というが、墓地などの陰湿地を好むからでしょうか。

その風情が俳人にも歌人にも愛され、作品も数多です。

 ・ 一途なるもののあやふき曼珠沙華 斉藤史子

 ・ 曼珠沙華散るや赤きに耐えかねて 野見山朱鳥

 ・ 曼珠沙華葉を纏うなく朽ちはてぬ 咲くとはいのち曝しきること 斉藤史

 ・ あかあかとほうけて並ぶきつね花死んでしまえばそれっきりだよ 山崎方代

  ・ 曼珠沙華ゆびを反らせる手にも似てジュリアン・ソレルの赤 夕光を浴ぶ                                 鳥野
コメント (2)
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