575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

荻原教室・近況報告(6)   鳥野

2008年09月23日 | Weblog
ことしの夏の天候は異常でした。高温とゲリラ豪雨、いろいろな予定が狂わされました。

荻原先生の講座も、悪天に難儀したものです。なかでも8月29日は大変。
「開講2時間前に愛知県西部に警報が発令された場合は休講」という規定すれすれ。危うくお休みになるところでした。

講座はますます充実、受講生は想いの丈を詠って、指導を受けています。

題詠は続いていて、題は「登」「泳」「食」「眠」「動」

 先生のお作

  ・ やすらかな径をえらんで登りゆく夏蝶をいつまでも見ている

  ・ いやな雨を降らせる雲のひろがりがからだの外に出るまで泳ぐ

  ・ けさ食べたパンや西瓜や消化する臓器をつれて自転車を漕ぐ

  ・ 沼になるとか秋風として吹くこともなくて眠りのなかでも私
  
  ・ 動くものなき秋日向だがしかしさびしきものはかならず動く

旧聞ですが、先生はNHKラジオの「夜はぷちぷちケータイ短歌」に出演されました。
リスナーは主に若者、騒々しく、軽口が多くて敬遠していましたが、先生の全国放送とあれば、話は別。
「ニューウエーブの歌人」であり、違った切り口を生み出した人と紹介されて番組は進みました。

携帯で投稿される作品は新鮮で、改めて学ぶところもたくさんでした。

そのなかで発表されたお作。

  ・ 桃を食べて桃の重さを加えたるからだでふたり秋の日をゆく

  ・ つまという山はますます雪ふかくこれは遭難かもしれない

  ・ 新緑はごらんのスポンサーの提供であなたの窓におおくりします。
  
                        
コメント (1)
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