575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

礼文日和        愚足

2009年07月13日 | Weblog
 今回の北海道旅行の目玉は「利尻島・礼文島」観光だ。
 花の浮島・花の楽園・島は高山植物園のキャチフレーズに、植物好きの妻は期待に胸を膨らませ船酔い症もなんのその大張りきりで北の離島に向かいました。
 有名な利尻富士は終日霧と雲に隠れ、利尻も礼文のどこへいっても霧と雨と風のお出迎えでした。
 特に礼文の風は烈風といっていいほどで、レンタカーの社員から突風でドアが激しく開閉するから駐車や一時下車の時はくれぐれも注意するようにと言われたほどです。 その通り風で小型のレンタカーは山道をガタガタ言いながら走って行きました。ですから原生花園で草花を撮影するのは至難の業、二人で体を張って防風人となって、風か弱まる一瞬を狙っての撮影でした。事に礼文島北端のスコトン岬は海から垂直にたちあがる崖の上の草原にあり、強風の名所である。そこのトイレに日本北限のトイレと書いてあり好奇心で用をたしたが窓から吹き込む風にはいささか面喰っいました。
 宿に帰り女将に風と小雨とで散々だったというと、「よい体験をされました、これを礼文日和といいますのよ」とニッコリと笑ってあしらわれました。

烈風に花撮る人の囲みあり
   北限のトイレ吹きぬく夏嵐
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句集という響き汚し蟻地獄    朱露

2009年07月13日 | Weblog

     苦臭というのはなくて苦渋または苦汁。
     うまく行かないのが苦渋その味が苦汁。
     蟻地獄はウスバカゲロウの幼虫季語夏。
     すり鉢穴に隠れ俳句が落ちるのを待つ。


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