575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

人形の頭(かしら)ころがる晩夏かな   遅足

2009年07月29日 | Weblog
e船団の早瀬先生の診断です。

 いわゆるホラー俳句。そういう世界としては、ある俳句かもしれない。
が、差込式の人形の頭が畳に転がっている夏座敷というのは、
くつろいでみたい世界。
かしら、と読ませた方がいいのだろうか。
かしらはやや昔の響き。
あたま、と即物的に言った方が、強い効果が立ち現れるのでは。

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荻原俳句教室より   遅足

2009年07月29日 | Weblog
今回の宿題は「ハンカチ」


ハンカチの妻やこころをすこし病む  遅足

先生のコメント
春愁や、愁思、という季語があるが、この句、春や秋ではダメ。
ハンカチという夏だから句として成り立っている。
すこし病む、の「すこし」も良い。
すこし重い句だが、作者のなかに実感があればOK。
だが、すこし重い句。


ハンカチをあらって意地をほしておく  遅足

先生のコメント
ハンカチを洗う人、洗わない人との関係が見えてくる。
人と人の関係がうかがわれる。

(ハンケチは意外におもしろい季語ですが、
結構、難しかったです。)

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