575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

荻原俳句教室より   遅足

2009年07月22日 | Weblog
今回の宿題は「七月」


七月の天皇に七月の雨  遅足

先生のコメント
575のキチンとしたリズムを獲得すれば、
意味を問わずに、句となりうる。
しかし「シチガツ」という音の響きでダメ。
一月の天皇に一月の○○
なら句として成り立つ可能性も。


ゆっくりとして七月の長居かな  遅足

先生のコメント
句としてのカタチは出来ている。
しかし「七月」が良いか?ちょっと問題がありそう。
「六月」じゃないだろうか?

ゆっくりときて六月の長居かな


終戦の七月機影黒々と   Kさん

先生のコメント
終戦の七月、という言い方に少し無理がある。
たとえば、字余りだが、昭和二十年七月、としても良いのでは。
七月、というコトバが、記憶の底から、
終戦直前の風景を呼び起こし、この句を生み出した。
題詠という詠み方がとてもうまく行った句。

昭和二十年七月機影黒々と

(終戦の八月を詠った句は多いですが、
七月を詠ったものは珍しいと思います。)


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

河童忌や不安どころの話かよ   朱露

2009年07月22日 | Weblog

  昭和二年七月二十四日芥川竜之介自殺三十二才。
  「将来に対する漠然とした不安」で死ねるのか。    
  「温暖化」と「核兵器」の下で生きている我ら。
  鈍感なのか図々しいのか諦めているのかバカか。

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする