575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

無粋な虫        愚足

2009年10月03日 | Weblog
★虫籠のすずむしも、風呂で聴く虫の声もだんだん寂しくなって秋の深まりを感じさせられます。
 風呂で虫の音を聴きながら一句ひねろうとして、虫むし虫むしとつぶやいています。
 しかし虫といっても色々で、かんがえるほど解らなくなってきました。
 その原因は虫の諺を思い起こしたためです。
 虫って日本人にとって何でしょうね。住むのは草むらばかりでなさそうです。

・ 虫の息
・ 虫の知らせ
・ 虫がいい
・ 悪い虫が付く
・ 虫酸が走る
・ 虫の居所が悪い                            ・ 虫が好かない
・ 虫も殺さぬ
・ 飛んで火にいる夏の虫
・ 一寸の虫にも五分の魂
・ 蓼食う虫も好きずき
・獅子身中の虫
・腹の虫

みな秋の虫とは違うようで、季語には入れてもらえそうもない。
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宿題を持って散歩に 遅足

2009年10月03日 | Weblog
荻原俳句教室より

コトバはオリジナルなものではなく、皆、他人が使っているもの。
よく先生の言われることです。
それを使わざるを得ないのだから、常套的な表現は避けられない。
常套的なフレーズを使って、自分らしい句をつくるには、どうしたら?


   公園の人それぞれの秋の昼  狗子
  
秋の昼、より、春の昼、のほうが良いと思われますが、
ここは秋の昼が兼題なので、それを生かした句に。
「人それぞれの」というフレーズから句を作ろうとすると、
類型的な句になりやすい。
それを使って一句を作りあげるには?

上五の公園に代るものを「発見」すること。
例えば、「地下鉄」としてみると、

   地下鉄の人それぞれに秋の昼

公園の句よりは、読者に刺激を与える句に近づきます。

先生は、この上五を探すのは、頭のなかではなく
そとの世界でと、指導されています。
宿題を持って散歩にでましょう。   
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金木犀母姉妹妻娘     朱露

2009年10月03日 | Weblog


     この五種類の女性に恵まれた。
     母は居ないし姉は病んでいる。
     昔はこの二人が恐ろしかった。
     今残る三人に気を使っている。


コメント (2)
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