575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

ソウル短歌・俳句会       愚足

2009年10月12日 | Weblog
 四十数年ぶりに学生時代の仲間四人で韓国旅行をした。
 韓国の王宮跡や民俗村、青磁の窯元など見学し、最後に板門店を見終わった三日目最後の夜、誰かが句会をやろうと言いだした。
 短歌なら出来そうという仲間もいて、俳句短歌会となった。
 賞品もなくてはと言いだしたのがいて、土産に買った「韓国海苔」だの「青磁のマグカップ」挙句は女房に買った「化粧品」が並べられそれぞれが土産の増えることを目論んで食事中も黙々と句作にふけるのもいて愉快であった。
 お互いに口は達者で友を貶すことにかけては年期が積んであり句会は冒頭から舌戦で始まった。
 読者の皆様には噴飯ものでしょうが紹介します。
 
 高麗の村秋深し唐辛子
 分断の哀しみ湛えガイドの瞳
 秋静か軍事境界線の民家かな
 分断の影は写さずイムジン映ゆ
 未来思考韓国娘の笑顔かな
 板門店の悲話今もとガイドさん
 コリアンのガイドは声に悲願こめ
 イムジン河番いのとんぼ事もなく
 漢河の奇跡わが目にすさまじく
 ミョンドンの喧騒に消ゆ秋の冷え
 秋晴れとともにソウルに降り立ちぬ 学生時代を思い出しつつ
 板門店ガイドの声に緊張し 上体乗り出す我が良き友よ

さてソウルの夜は更け、最高点を取ったのは?
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鵯が目の前に来て六十年   朱露

2009年10月12日 | Weblog

      戦後鵯(ひよどり)をよく食べた。
      空気銃を抱えて蜜柑の木に隠れる。
      下から撃って照焼きにして食った。
      卑しいのは鳥じゃなくてニンゲン。

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