575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

秋深し血を吐く彼と酒飲む我     朱露

2009年10月20日 | Weblog

      中村正義喀血中の自画像を机の横に。
      黄色と青い顔の二人から血が溢れる。
      この絵がある限り私は大丈夫なのだ。
      正義は豊橋の先輩だし私喀血したし。

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もう誰もいない  鳥野

2009年10月20日 | Weblog
10月20日早暁、ハトの子が巣立ちました。

酷暑に耐えて産卵し、抱くこと約20日間、失敗作かと案じていた矢先の誕生でした。

ピジョンミルクと言われる魔法の餌を口移しされて、見事な成長ぶり。赤裸でうごめいていた雛が日替わりで、幼いハトになっていきます。

天敵の怖い時期、早く早くが親の願いなのでしょう。

抱卵にも育児にも、両親が揃って顔を見せることは一度もなかったのに、巣立ちの前々日ころには、2羽が来て盛んに羽ばたきを見せ始めました。

つられて巣を出る雛。初めての外界、初めてのはばたき、嬉しそうでした。

巣離れのその時に遭遇したい、の望みは叶わず、早朝すでに巣は空っぽ。あの覚束ない羽で大丈夫なのでしょうか。

 ・ かく飛べよ、かく遊べよと親の来て巣立ち促すハトの早秋

 ・ きのうまで不細工だったハトの雛 脚に紅さし目の澄みて、発つ

                           鳥野
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