10月20日早暁、ハトの子が巣立ちました。
酷暑に耐えて産卵し、抱くこと約20日間、失敗作かと案じていた矢先の誕生でした。
ピジョンミルクと言われる魔法の餌を口移しされて、見事な成長ぶり。赤裸でうごめいていた雛が日替わりで、幼いハトになっていきます。
天敵の怖い時期、早く早くが親の願いなのでしょう。
抱卵にも育児にも、両親が揃って顔を見せることは一度もなかったのに、巣立ちの前々日ころには、2羽が来て盛んに羽ばたきを見せ始めました。
つられて巣を出る雛。初めての外界、初めてのはばたき、嬉しそうでした。
巣離れのその時に遭遇したい、の望みは叶わず、早朝すでに巣は空っぽ。あの覚束ない羽で大丈夫なのでしょうか。
・ かく飛べよ、かく遊べよと親の来て巣立ち促すハトの早秋
・ きのうまで不細工だったハトの雛 脚に紅さし目の澄みて、発つ
鳥野