575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

肝木の実は真っ赤で    鳥野

2009年10月13日 | Weblog
あの「肝木」は、今年もあの真っ赤な実を付けただろうか。

夏が過ぎるころ、つい気になるのは赤い実のこと。

たっぷりと体液を含み、針先で突けば、血の色の汁がプシュッと噴出しそうな。妖しいまでの実。

出合った時に、折りよく草女さんが一緒だったという幸運がなければ、今でも名を知らず、強烈な印象だけに終わるところでした。

図鑑でみると、スイカズラ科の落葉低木。花はガクアジサイに似て純白で小さい。

その可憐な小花が、見事な成熟。自然界の妙は、驚くばかりです。

  ・ 人の肝の血の色もかくやと赤き実のたわわにみのる肝木の闇

                          鳥野 

コメント (3)
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