あの「肝木」は、今年もあの真っ赤な実を付けただろうか。
夏が過ぎるころ、つい気になるのは赤い実のこと。
たっぷりと体液を含み、針先で突けば、血の色の汁がプシュッと噴出しそうな。妖しいまでの実。
出合った時に、折りよく草女さんが一緒だったという幸運がなければ、今でも名を知らず、強烈な印象だけに終わるところでした。
図鑑でみると、スイカズラ科の落葉低木。花はガクアジサイに似て純白で小さい。
その可憐な小花が、見事な成熟。自然界の妙は、驚くばかりです。
・ 人の肝の血の色もかくやと赤き実のたわわにみのる肝木の闇
鳥野
夏が過ぎるころ、つい気になるのは赤い実のこと。
たっぷりと体液を含み、針先で突けば、血の色の汁がプシュッと噴出しそうな。妖しいまでの実。
出合った時に、折りよく草女さんが一緒だったという幸運がなければ、今でも名を知らず、強烈な印象だけに終わるところでした。
図鑑でみると、スイカズラ科の落葉低木。花はガクアジサイに似て純白で小さい。
その可憐な小花が、見事な成熟。自然界の妙は、驚くばかりです。
・ 人の肝の血の色もかくやと赤き実のたわわにみのる肝木の闇
鳥野