575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

小説の力   麗

2009年10月29日 | Weblog
先日、作家の重松清の講演会を聞きました。
去年、「その日の前に」を読んで号泣した私にとって
重松さんのお話はとても面白く興味深く聞くことができました。

子供時代に「にんじん」を読んで小説に目覚めた重松さん。
なぜ小説を書くのか?それは自分にとっての正解を見つけるため。
人間に悩みや迷い、不安がなくなったら小説は存在しなくなるとおっしゃっていました。
小説の中の主人公は、皆何かしらの問題を抱え、困難に立ち向かっている。
時代や国を超えて一冊本の中に自分なりの解決の糸口が見つかることの不思議さ。
うつむき加減の口べたな子供にスポットライトを与えるのが僕の役割と話されました。

私も幾度か小説に励まされ涙してきました。
重松さんの作品ではないけれど
今話題の映画、山崎豊子の「沈まぬ太陽」も
私の人生にある意味影響をあたえてくれた作品です。
たくましい主人公に生きていくことの過酷さと強さを見せつけられました。
読書の秋。
これからもどんな小説に出会えるのか楽しみです。
コメント (1)
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